鳥は恐竜

2011.2.20|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

鳥は恐竜

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

鳥類がいわゆる「恐竜」の直接の子孫である、というのは、かなり定説に近く認められた説でありまして、昨今では恐竜の復元図にも羽毛が描かれたりしているんです。

 

しかし、それを確実なものとするのに、どうしても引っかかっていた長年の論争がありました。それを「指論争」と言います。

 

例えばティラノサウルス・レックスのような肉食恐竜では、指が3本であり、それらは親指、人差し指、中指なんです。しかし、従来の考え方では、鳥類の翼の中にある指の名残の骨は、「人差し指、中指、薬指」と考えられていたんですね。そこに、大きな溝があったわけです。

 

しかしこのたび、東北大学の田村教授らが、鳥の指も恐竜と同じ「親指、人差し指、中指」であるということをニワトリの発生過程から調べ上げ、その論争に終止符を打ちました!やはり、鳥こそが恐竜の子孫だったというわけです。これは世紀の大発見なんですよ!

 

しかし、鳥のどの指が親指か、この指は人差し指か中指か、なんてことをはどうやってわかるのでしょうか?それは、発生生物学という分野の研究から明らかになってきたんです。卵から大きくなる過程で、生き物はどのように姿を変えていくか、ということを研究する学問なんです。

 

今回田村教授らは、ニワトリの胚を使って研究を進めてこられました。写真はその胚の内部で大きくなってきた翼の様子です。ニワトリの胚は産卵後3日目ごろから指ができ始めるのだそうですが、ここで卵の殻に穴を開け、いずれ翼になる部分を調べてみた結果、3本の指になる部分の位置が途中でずれることがわかったというのです。それが、長年の誤解の種だったわけですね。

 

いずれにせよ今回の大発見で、今後「鳥類は恐竜の直接の子孫」というのが確実な定説になるでしょう。

 

ただ、実際に現在飛んでいる鳥の姿を見ても、とてもそんな大きなトカゲから進化してきたようには見えませんよね、実際。でも、そうだからこそ逆に、余計に「生命の神秘」や「進化の不思議」をより強く感じさせてくれる。

 

そういう魅力があるので、「進化」というものに関するニュースからは、目が離せないわけなんです、私。