原発事故からの教え

2011.3.16|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今回の東北地方太平洋沖地震では、地震そのもの、そして大津波による被害と並んで、福島第一原子力発電所の事故が大きな問題になっています。

 

この福島第一原発事故について、さまざまな方々の文章を読みました。これは人災だと声高に叫ぶような文章、現場で対策にあたる人たちへの励ましの文章、そして事故からの今後の被害予測を専門的に説く文章。

 

私なりに情報や知識を得たくて読み漁っていたわけですが、読んでみて私なりに感じるのは、やはり安全対策不足が今回の事故を招いているということ、そして、原子力発電というもの自体が今回の事故で岐路に立つことになるということです。

 

安全対策不足については、今回「想定外」という言葉が多用されているところにあらわれています。予想を超える14mもの津波が襲った、全ての電源が使えなくなり安全装置が作動しなかった、といったものですが、色んな意見を読んでみて、やはりそれは単なる甘えではなかったのか、と思います。

 

日本で地震が起これば津波は起こるもの。現に三陸沖では明治29年に、40mとも言われる大津波が襲っているそうです。「あんなことは二度とない」という過信が、津波の想定高さを「7m」としてしまったのではないでしょうか。それにはおそらく「建設費」の問題も絡んでいたのでは、と邪推したくなります。

 

また、電源が使えなくなったというのも、正直お粗末な話に感じます。2系統あるバックアップ電源のどちらも作動しなかった、想定外の津波だったから、というのでは話が通りません。識者の方の意見にも、全ての炉を緊急停止せず、電源供給しておくべきだった、そもそも6基も同じ場所にあること自体が問題だ、などなどの意見があり、反省点は多いようです。

 

私は以前から原発反対論者ですが、今回の事故で、もう日本に原子力発電所はつくられないでしょう。世論がそれを許さないと思いますし、こんな事故を起こしてまでも、そんなことはあってはならないはずです。

 

原子力発電は日本の発電量の35%をまかなっているそうです。今回の事故を機に、日本がクリーンなエネルギーへと大きく方向転換をすることを願いますし、そのために省エネ家電などがさらに進化すること、そして国民の間にも節電の思想、無駄をなくす考え方があたり前のこととしてもっと日常化することを期待します。

 

今こそクリーンエネルギー大国を目指すチャンスです。それが、今回の事故からの最大の教えだと思います。