うどんパワー

2011.4.29|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

最近、「◯◯製麺」という感じの讃岐うどんのチェーンが、とても増えましたね。今、讃岐うどんがとても人気のようです。

 

讃岐うどんの本場といえば香川県。本場で美味しいとされる有名店などは、多くが自家製の手打ちうどんだと思いますが、香川県でつくられているうどんの大半は、製麺会社での大量生産によるもので、そこから全国に出荷されています。

 

製麺会社に限らず、製造の過程で生産ラインからこぼれるものというのは、必ず一定量はあるようです。香川でつくられるうどんも同様で、見た目不良、重量不足、梱包の不具合などなどでラインから落ちたものは、焼却処分となっていたとか。ああ、もったいない!

 

思わず声が出た私と同じ考えの、産業機械メーカーの社長さんが、そのうどんを無駄にすまいということで発奮されました。そしてなんと、うどんからバイオエタノールを製造するという、意表をついたリサイクルを実用化しようと頑張っておられるんです!

 

写真がその試験プラントで、裁断したうどんに酵母を加えて発酵させ、そこからエタノールを蒸留するというものです。試作品の酵母で1~2週間発酵させることで、うどん約20キロから約2リットルのエタノールを製造することに成功したとのこと。

 

つくられたエタノールは、うどん製造工場のボイラー燃料として製麺会社が自家消費します。これによって、資源の循環活用が進むというわけです。素晴らしいですね。

 

今後は実用化に向け、さらに発酵効率を高めるとともに、コストを抑えた酵母の開発を目指しておられます。発酵の最適条件の分析も進めて、製造時間の短縮や製造量の向上につなげたいお考えとか。

 

それだけではありません。さらにエタノールを抽出した後の残りかすからメタンガスと肥料を製造できるプラントも一緒に開発されました。二つのプラントを組み合わせることで、廃棄されたうどんを無駄なく再利用できるというわけです。いや、すごい!

 

こういうニュースを読むと、香川の方々はやっぱり本当にうどんを愛しているんだなあと思いますね。ただ「無駄の排除」というだけの意味合いでは、ここまでの素晴らしい開発はできないでしょう。

 

うどんを愛する心で、うどんを無駄にせず、うどんをつくるためのエネルギーをうどんからつくり出す。香川ならではのうどんパワーを感じますよね。