チンチン電車

2011.5.1|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

チンチン電車

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

私が暮らす堺市には、阪堺線という路面電車、いわゆる「チンチン電車」があるのです。私も長く乗っていませんが、ガタゴト動くレトロな列車は鉄道ファンにも人気のようですね。

 

開通から100年という長い歴史をもつ阪堺線なのですが、近年は乗降客が激減していて、年間2億円以上の赤字という状況が続いていたようです。

 

そこで、「市民と共に歩んだ文化的資産でもある阪堺線を廃止させてはいけない」ということで、堺市から支援策の提示がありました。そして昨年10月に、堺市と阪堺電気軌道との間で『阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意』を締結し、市の支援が具体的に動き出しています。

 

市としては、単に一交通事業者への経営支援ではなく、堺市のまちづくり政策の一環として、総合交通体系の一つとしての位置づけで支援をおこなう、という考えのようですね。まずは今年の一月から、利用者拡大策の一環として、全区間大人200円・小児100円という均一運賃が実施されています。

 

私自身は、あまり利用しないと言っても、このような「歴史の生き証人」である鉄道がなくなるのは忍びない思いですから、存続には賛成です。しかし実際のところ、今のような支援策だけでは、そんなに地域の活性化につながるような劇的な変化は期待できないだろうなあ、と感じます。

 

というのは、堺市を走る鉄道は全て、南北方向に通っているんですね。東西のラインが無いんです。南海バスしかない。この東西ラインを路面電車で走らせ、既存の線と接続する、というのであれば、ずいぶん違うのになあ。本当にそう思います。

 

実際、そのような案はあったのですが、現市長の選挙時の公約で一旦立ち消えになっているんですね。ただ、市のほうも今回の支援については公費をつぎ込む以上きちんとした検証が求められるわけで、おそらく東西ラインの話はまた進んでいくのだろうと思いますし、それを期待したいところですね。

 

そうなれば、私もチンチン電車に乗る機会がぐっと増えますから。

 

ちなみにこのチンチン電車、「貸切」が出来るってご存知でした?飲食物の持ち込み自由、なんです。車内パーティーで飲み食いしながら、恵美須町と浜寺駅前の間を1時間半かけて往復するというもの。ちゃんとトイレ休憩も2回あるんですよ(笑)。そんなことをしている鉄道もなかなかないと思うし、1両で走るチンチン電車ならではのアイデアですよね。一回やってみたいです。