救世主あらわる

2011.7.19|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

救世主

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が見つかったという驚きのお話です。

 

ご覧の写真がその絵。タイトルは「サルバトール・ムンディ(救世主)」。ダ・ヴィンチがイエス・キリストを描いたものです。ダ・ヴィンチの作品が新しく発見されたのはなんと20世紀初頭以来だそうで、100年ぶりということですね。

 

もちろん、絵画史上ものすごく意義のある発見で、この絵の価値は約2億ドル(約160億円)以上とも言われています!でも、ダ・ヴィンチの真作ならば、それもまた当然という気もしますね。

 

といっても、この絵は全く新しく見つかったものではないそうです。かつてイングランドの王チャールズ1世が所有されていたのですが、その後、行方不明になってしまったとか。1763年に競売にかけられて、その後1900年には作者不明の状態のまま、英国のコレクターに売却されたそうです。

 

恐ろしいことに、この真価を知らないそのコレクターの親族は、なんと1958年にこの絵を45ポンド(約6千円)で売却したのだそうです!そしてアメリカでのオークションを経て、今の所有者、アメリカの美術商組合の元に落ち着きました。

 

そして鑑定の結果、ダ・ヴィンチの真作、長らく行方不明になっていた「サルバトール・ムンディ」であることが判明した、というわけなのでした。

 

ようやくその価値を認められ、作者の名と共に扱われるようになったこの絵のキリストは、きっとホッとしていることでしょうね。

 

それにしても、長い長い「日陰者」の期間に、絵が破損したり、傷んでしまったりということがなかったことは、本当に良かった。絵画の世界に、またひとつ輝かしい作品が戻ってきたことを、とても喜ばしく感じます。

 

この「奇跡の絵画」、11月9日からの来年2月5日まで、ロンドンのナショナル・ギャラリーでおこなわれるダ・ヴィンチ展で公開されるそうです。きっと、ものすごい盛況を呼ぶことでしょう。