一緒にやろうよ

2011.7.31|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

一緒にやろうよ

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

先日25日、御堂筋沿いに設置されている彫刻19体に、何者かが赤い服のような布を取り付けたのが発見されました。真夏のミステリーということで、話題になりましたね。

 

「犯行」がおこなわれたのは、24日夜から25日の未明にかけて、のようです。それぞれの彫刻に合わせて、少女の像にはワンピース、婦人の像にはドレスと、デザインもちゃんと考えられていたらしい。

 

私も、「ファッションデザイナー志望の若者の仕業だったらなぁ」なんてツイートしたりしたものですが、結局のところ真相はわからずじまい、のようですね。

 

大阪市の担当部署は、大阪府警東署に被害届の提出も相談したのだそうですが、彫刻に破損がないこともあり、最終的には提出を見送ったそうです。「悪質ないたずらはやめてほしい」との警告が出されていました。

 

ところが、この事件について平松大阪市長は、 「怒られるかもしれないが、正直(現物を)見てみたかった」と発言されたんです。彫刻に合わせてデザインされた「衣服」の芸術性にも触れ、「19体にそれぞれメッセージがあるようで、ミステリーを感じる」との言葉も出たそうです。

 

私は普段からTwitterで、平松市長のツイートを拝見しています。その冷静な知性と温厚なお人柄が伝わってくるようなツイートにはとても好感がもて、愛読していたのですが、この発言で、さらに平松市長の器の大きさを感じましたね。

 

市長はさらに、「とがめるつもりはなく、むしろ申し出てほしい」とも発言され、ついには市がこの9月に初めて開催するデザインイベントへの協力までも呼びかけられたそうです。このイベントは、若手の芸術家を育てるためにおこなわれるもので、「アートはそこで、一緒にやろうよ」というわけですね。

 

いやあ、何とも清々しい気分になります。

 

もちろん今回の所業は褒められたものではありませんが、市長はそこに、何か「表現を欲するエネルギー」を感じられたのでしょう。そして、それをあえて咎め立てせず、このような大きな懐をお見せになる。

 

私も芸術を愛するものの一人として、平松市長のご意見に、心から賛同するものであります。その9月のイベントに、何か素敵な出来事が起こったら、とても面白いでしょうね。