恐竜について二題

2011.8.12|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

太古の世界に君臨していたという恐竜たち。私も個人的にとても好きなジャンルなんです。

 

化石による調査研究も年々進んでいて、新しい発見があるたびに、恐竜たちの復元図(想像図)が少しずつ変わっていくのがまた面白い。私が子供の頃と今では、同じ名前の恐竜でも、全くその姿が違っていたりするんですよ。

 

最近また、2つほど大きな研究成果があったようなので、少しご紹介しましょう。

 

鳥と恐竜

 

まずはこちら。中国は遼寧省で発見された新しい羽毛恐竜「シャオティンギア」の復元画像です。

 

鳥のようですが、鳥ではありません。獣脚類という、れっきとした恐竜の一種です。

 

この化石が発見されるまで、「始祖鳥」と呼ばれる恐竜が、現代の鳥、鳥類の祖先だと思われていました。しかし、このシャオティンギアの発見とそれとの類似性によって、始祖鳥は鳥の直接の祖先ではなく、やはり獣脚類の一種である、といことが結論づけられたとのこと。

 

長く主流を占めていた考え方が、ついに崩れ落ちた瞬間、というわけです。

 

では鳥類の祖先は何か?それは、また別の最近発見された3種の恐竜のどれかだろう、と言われているそうで、まだまだこの論争は続きそうですね…。

 

子供を産む恐竜

 

もうひとつはこちらの化石。これはプレシオサウルスという、海で生きていた恐竜です。長い首をもっているので「首長竜」などとも呼ばれています。

 

この化石に実は大変な発見が隠されていました。中央下の方の細かい骨の集まり。この中に、プレシオサウルスの胎児の化石が含まれていたのだそうです。

 

その胎児は1匹。その大きさは母親の3分の1もあったとか。ここから、何とこのプレシオサウルスは、爬虫類であるにもかかわらず、体内で子供をある程度まで育て、子供の形で出産していたということがわかります。

 

首長竜が卵を生む「卵生」ではなく、子どもを妊娠、出産する「胎生」の生物だったと分かったのは、もちろん初めて。このような恐竜の「生態」の情報はほとんど残ることがないため、この化石の発見はものすごく重要なんですね。

 

生き物が子孫を残す戦略として、「小さな子や卵をたくさん産む」方法をとるタイプと、「大きな子や卵を少なく産む」方法をとるタイプがあるようです。どうも首長竜は後者なんですね。海で生きる同じような大型の生物であるクジラも、同様の方法をとっています。

 

ここから、首長竜もクジラのように、出産後に群れを作って行動し、子育てをしていたという可能性も考えられるとか。このような、新しい化石の発見から徐々にその太古の世界での恐竜の生き方が推理されていくことには、何だかワクワクするような興奮を覚えますね。

 

このようにまだまだわからないことが多く、新しい発見がその世界を修正していく。私が恐竜の世界に惹かれるのは、そいうところなんだと、自分では思っているんです。