城フィギュア

2011.9.11|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

松江城フィギュア

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

ご覧の模型、これは重要文化財の天守をもつ、松江城です。1611年の築城当時の姿をほぼ完全な形で残す、まさに松江のシンボルと言える城郭建築ですね。

 

城普請名人と言われた堀尾吉晴公の手により、五年の歳月をかけて築城されたと言われます。

 

築城された時期は関ヶ原の合戦が終わって間もないころで、東西の対立が残り、いつ戦が起こるかもしれない情勢でした。それだけにこの城は、実戦への備えが随所に表れていて、まさに「戦う要塞」と言えるものです。

 

天守のすぐ下にある、千鳥が羽根を広げたように見える「千鳥破風」の屋根の美しさから、この城は別名「千鳥城」とも呼ばれています。実戦向けでありながら、その優雅な立ち姿。まさに姫路城に勝るとも劣らない、名城ですね。

 

その素晴らしい松江城のこの模型、実は博物館に飾られているようなものではなくて、一般向けに販売される、いわゆるプラモデルなんですよ。

 

今年は城下町・松江の開府400年の記念の年。その記念となる商品づくりの話し合いの中で、街のシンボル松江城を、プラモデルとして発売する話がまとまったのだそうです。

 

実際の建物と資料の徹底した調査により、今は失われているが築城時はあったとみられる本丸の多聞・祈祷櫓(きとうやぐら)や、本丸周辺の土塀なども甦らせ、より築城当時の姿に近づけた、まさにマニア垂涎の逸品であります。ほしい!

 

 

ところで、城というものは木造建築の中では最大のものですから、通常は下から見上げる姿ばかりです。しかしプラモデルになるとこのように鳥瞰の視点から見ることができますね。

 

そうなったとき、松江城は実戦の城、ということが頭にあるのも影響しているのでしょうが、このプラモデルが段々と、兜をかぶり甲冑をまとった武士の姿に見えてくるのは私だけでしょうか?

 

何だか、まさに臨戦態勢、さあいつでも来い、とばかりに踏ん張っている様子に、見えるんです。

 

擬人化して見える建築というのはそうはありませんから、そうなると、城郭建築が好き、というのは、民家が好き、というのとは違って、例えばアニメ好きの人たちがその主人公の人形を愛する気持ちと、一脈相通ずるものがあるのかなあ?

 

そんな何だかヘンテコな事を、このプラモデルの写真を眺めていて考えてしまったのでした。

 

いずれにしても、松江城の素晴らしさがあってこそのモデル化であることは、言うまでもないことであります。松江市民の皆さん、お気を悪くされませんように…。