仏さまのお引越し

2011.9.12|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。

 

奈良の東大寺境内に、新しく東大寺ミュージアムがオープンします。そこに、法華堂から三体の仏様がお引越しをされました。画像は、ミュージアム内に安置されたところです。

 

中央は法華堂の御本尊、不空羂索(ふくうけんさく)観音さま。左右はそれぞれ月光菩薩さまと日光菩薩さまです。どの像も国宝指定を受けている、まさに我が国の至宝と言える仏様たちです。

 

この展示スペースは法華堂の内陣とほぼ同じ大きさの高さ約7.5メートル、幅約12メートルとなっているそうですが、今回は元々の堂内での配置よりもずっと間隔をあけ、ゆったりと配置されていますね。

 

また、観音さまの持ち物や光背、宝冠などは取り外されています。修理のためのようですね。

 

観音さまにしてみれば不本意かもしれませんが、光背などがないが故に、白い壁を背にして、なおさら像としての美しさ、そのお体のラインがきっと際立つのでしょうね。

 

私も、今まで見られなかったそのお姿で拝観させていただくのを、とても楽しみにしています。

 

なお、元々おわした法華堂ではお引越しの後、仏様を安置する須弥壇(しゅみだん)の解体修理が平成25年3月までの予定でおこなわれています。ただ、月光、日光の両菩薩様は、法華堂の修理が終わっても、そのままこのミュージアム内にとどまるそうですね。

 

では、不空羂索観音さまは、どうなるのか?東大寺の発表によると、「何らかの形で拝んでいただけるよう現在検討している所です」とありますが、それはどうなのかな、と思います。

 

長らくご一緒に安置されていた観音さま、菩薩さまを別々の所に移してしまうことが本当にいいのか。古くからの由来や意味合いをわかっていない私が言うのはおかしいですが、あまりよくないことでは?と感じますね。

 

ミュージアムの展示が終わり、法華堂の解体修理が完了したら、元の居場所へ帰っていただくのが本来だなあ。素人は素直にそう思うのですが…。