ちょっとした場所

2011.9.21|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、写真をふんだんに使ってビジュアルに参りましょう。

 

家づくりの中で、「ものを飾るちょっとした場所がほしいなぁ」というご要望をお聞きすることがよくあります。そんな時、いわゆる「飾り棚」の役目をするものを、色々とご提案することになります。

 

まず冒頭の写真は、いわゆる「ニッチ」と呼ばれるもの。壁を一部凹ませ、下枠に無垢板を使って、そこにものを飾るという趣向ですね。玄関ドアを開けて入った正面にこのニッチをつけると、なかなか効果的です。

 

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これはニッチに加えて、何か左側に箱があります。これは外壁についているポスト、その郵便物が落ちてくる箱なんです。その出っ張った上も、ニッチと合わせて飾り棚として活用されていますね。

 

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また、このように階段の隅に少し三角の板を取り付けておくだけで、そこが素敵な飾り棚になります。空間の質が、この三角の棚一枚でずいぶん違うことが、おわかりいただけますでしょうか。

 

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洗面所などでも、このように少し棚をつけておくだけで、そこにものが飾れますね。ここを歯ブラシ置場と考えるか、飾り棚と考えるかで、その活用法というものが全然違ってくる。そんなことをよく表した写真です。

 

このように、「ちょっとした場所」は、ちょっとしているが故に、暮らしの中で気軽に飾りつけができ、そして設えの変更もさっとしやすい、という利点があります。大きな床の間の飾りつけとは、全然違うものなのですね。

 

また、わざわざ棚やニッチをこさえなくても、こんな場所も「ちょっとした飾り棚」になります。

 

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これ、私が大好きな写真なのです。KJWORKSの木想家では、壁の内部に断熱材を吹き込み、そしてその外側に通気層を設けた上で外壁をつくっていくので、部屋内の壁の面とサッシの取付位置との間に、かなりの「厚み」が出てきます。ですからそこに付く窓枠が、そのまま飾り棚として使えてしまうんですね。

 

明かりの入る飾り棚。このお客さまは、そのことをよくわかってくださっていて、それに相応しい透過性のあるものを飾っておられます。なんということのないガラス瓶たち、そして透明の花瓶も、この「ちょっとした場所」だと、とても活き活きとして、喜びながら空間を美しく彩ってくれていますよね。

 

家族の記念の品々、そして季節のしつらえなど、「ちょっとした場所」をうまく飾り付けることは、まさに暮らしの中の潤い、日々の楽しみを得るための、とても素敵な方法なのだと思います。

 

そんなちょっとした場所は、私たちつくり手だけでなく、生活者であるお客さまご自身が、暮らしの中でそれを発見していくもの。

 

そこがまた楽しいですし、たまにご訪問させていただく時の、私たちの大きな喜びでもあるのです。