ヌマスギ

2011.10.15|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。

 

先日Twitterでもつぶやきましたが、私の家の近く、ごく普通のお宅の前裁に、2本の巨木の夫婦(?)が立っています。その足元には石の碑があって、「堺市保存樹木 ぬますぎ」と書いてあります。

 

私は子供の頃からこの木をしょっちゅう見ていたのですが、ヌマスギという種類の木であることは、実は最近まで知りませんでした。葉っぱの感じから、メタセコイアだと思っていたんです。

 

あまり聞いたことのない「ヌマスギ」という名前、ちょっと気になって調べてみました。

 

ヌマスギは、スギ科ヌマスギ属の針葉樹高木。北アメリカ原産で、唐松などと同じ落葉針葉樹です。別名はラクウショウ。落羽松と書きます。メタセコイアに似た線形の葉っぱがちょうど鳥の羽のように見え、秋にはそれが落ちてしまうことからこう呼ばれるとか。なかなかロマンチックですね、でも、全く松ではない種です。

 

ヌマスギというその名前は、その好む場所による名だそうです。この種は湿潤地に適しているんですね。沼沢地で、根元が少し水につかった状態(冠水)で自生することが多いのだとか。こんな感じです。

 

Cypresses

 

なるほど、まさにヌマスギ、という感じですね。木の周りに水面から顔を出しているのは、「膝根(しっこん)」と呼ばれるもの。気根の一種です。このような立地では、根の部分に酸素を取り入れることができないので、根の一部がちょうど人間の膝のように曲って、水面から上に現れるのだそうです。そしてここから根に必要な空気を取り入れるんですね。なかなかすごい。これも植物の知恵、生命の神秘を感じさせます。

 

しかし、沼地に自生することが多いとは言うものの、そうでない土地にも容易に馴染む強い種らしく、普通の平地にも充分生育するようです。

 

さて、私の家の近くの木ですが、これも調べてみると、昭和11年に苗木を植えたもののようでした。樹齢75年程度ということですね。

 

私が子供の頃、この木はもっと大きく感じられていて、私が大人になったから、低く思えるようになったのかなあ、と感じていたんですが、今回調べた記録を見ると、あまりに高すぎるので、以前一度上部を切っているとか。

 

やっぱり!昔はもっと大きかったですもん。

 

枝ぶりも凄くて、電線にあたったり、秋にはとんでもない量の落ち葉があったりして、住まい手さんはかなりご苦労されたようです。それで上部を落とし、枝も短く剪定をされているということでした。

 

実は私は子供の頃、この木のある家に住みたいと思っていたのです。でも、やはり家の前にこんな巨木が2本もあると、家の方への負担も普通ではないんですね。

 

それでもやっぱり、庭にでっかい木がある家、憧れるなあ…。