究極の栄養食品

2011.12.25|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

ミドリムシ

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、私が最近いちばんショックを受けた新製品のことを。

 

というか、写真を見れば一目瞭然ですね。なんと、あのミドリムシを使った食品群であります。こんなものが開発されていたんですね。いやもう、びっくり仰天です。

 

ミドリムシって、あのプランクトンのやつですよね。どうして、わざわざそんなものを食品として加工する必要があるのか?私も不思議でなりませんでしたが、色々と調べてみると、さらに驚きの事実がわかってきました。

 

ミドリムシという生物は、植物と動物の特性を共にそなえていて、いわば「ハイブリッド生物」なのだそうですね。葉緑素をもっているのに、鞭毛を使って動きまわったりしています。

 

そして、その体内にもつ栄養素の豊富さは、おどろくべきもの。理論上は、これを食べているだけで人間が生きられるほどだそうです。ビタミンなど59種類の栄養素を含み、人間にとって必要であるが、体内でつくることができない「必須アミノ酸」9種類も、全て含んでいるとか。

 

ミドリムシを濃縮して粉末にし、これを食品の材料として使っているわけですが、この粉末の状態でグラムあたりホウレン草の50倍の鉄分、サンマの50倍の葉酸を含むといいます。青魚に豊富なDHAもあるという、まさに究極の栄養食品なんですね。

 

私は先日知ったばかりですが、2007年から発売されているのだそうです。最初はサプリメントとしての発売だったそうですが、見事に売れなかったといいます。まあ、そうでしょうね(笑)。この食品を喜んで買う人がそうそういるとは思われません。

 

しかし、次に取った戦略がヒットしました。それは、「科学とからめる」方法です。東京にある、あの毛利さんが館長をされている日本科学未来館と共同で「ミドリムシクッキー」を売り出してからは、一気に知名度がアップしたそうですね。現在はラーメン、ハンバーガー、雑炊、焼酎など、25種類もの加工食品が存在しているといいます。

 

このミドリムシの食品化、確かにとっかかりは難しそうですが(笑)、実は人口増による食糧問題、そして環境問題を解決する策としても、注目されているのだそうです。

 

ミドリムシを培養することで、光合成による酸素を得られ、さらに食料が得られるということになります。宇宙への進出に際しての可能性から、NASAも研究を進めているとか。国内企業でも、CO2を含む排出ガス濾過にも採用され始め、温暖化防止に貢献しつつあるんですね。いや、全然知りませんでした。

 

5億年前からこの地球上に存在する、体長0.05ミリの微生物、ミドリムシ。ついにその有用性に人類が気づいたというわけですが、果たしてこれから実用化がもっともっと進むのでしょうか。

 

おそらく研究は進むでしょうが、私の予想では、人間の食料としてメジャーなものになるのは、厳しいと思います。

 

だって、人間がその頭にこびりついたイメージを払拭するのには、時間がかかりますから、ね。