ハビタブルゾーン

2011.12.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

岩の星

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

このブログには、ハッブルやウェッブといった名の宇宙望遠鏡が出てきますが、今日はまた違うミッションに従事している宇宙望遠鏡、かつ探査衛星である「ケプラー」のことを書きます。

 

「ケプラー」がおこなっているミッションとは、系外惑星の探索です。太陽系の外にある恒星系で、どのような惑星がどのように存在しているかを観測しているんですね。もちろん、「地球に似た、生命の存在する惑星」を見つけるのも、そのミッションのひとつです。

 

今月に入って2度、このケプラーによる大きな成果が報告されました。ひとつは今月初め、「ハビタブルゾーンにある惑星が発見された」というもの。

 

ハビタブルゾーンとは、恒星(太陽系における太陽)からの距離が遠すぎず近すぎず、水が液体で存在することが出来るような位置、その範囲を示す言葉です。地球という例から見て、このゾーンにある惑星には最も地球型の生命がいる確率が高い、というわけです。

 

この星には「ケプラー22b」という名が付けられました。しかし、ゾーンとしてはベストな位置にあるものの、この星の大きさは地球の2~3倍。その星の組成が地球に似ているとは言えそうにないものだったんです。

 

一言で星、といっても、岩石でできているものもあり、ガス状のものもあり、あるいはその中間のようなものもあるのですね。太陽系で言えば、木星は水素ガスでできていて、「踏んづける」ことができないそうです(笑)。

 

そして先日、もうひとつの大きな発見がありました。画像を載せたのがその新しく見つかった2つの惑星です。それぞれ「ケプラー20e」「ケプラー20f」という名が付けられました。

 

この2つの惑星の新発見は、「極めて地球に近い大きさである」こと。それぞれ0.87倍、1.03倍と、ほぼ同じ大きさと言っていいサイズです。そのため、おそらくこの2つの惑星は、岩石で出来た地球型の惑星だろうとみられています。

 

さあ、いよいよ地球型生命体の発見か!?と思いますが、残念、今度は恒星からの距離が近すぎました。ハビタブルゾーンよりも、内側だったんですね。よって非常に高温の環境と考えられます。地表温度が750度、400度というもので、太陽系で言うと水星のような過酷な環境です。

 

それぞれの発見は、あと一歩!という感じだったのですが、しかし立て続けにこのような観測結果が出たということは、おそらくケプラーミッションのゴールがそう遠くないこと、を意味するものだと言えそうです。

 

そう、それは、「ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星の発見」ですね。それがもう、あと一歩のところまで来ている。それが即地球外生命体の存在とはイコールではありませんが、その可能性は飛躍的に高まっていると言えますね。

 

今回の発表をおこなった米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者はこう言っています。「今回の発見で、地球サイズの系外惑星が存在し、またそれを発見することが可能であることが示されたのです」と。いや、何ともワクワクする言葉ではありませんか。

 

よし、今夜は童心に帰って、「もうひとつの地球」や「宇宙人」を空想しながら、夜空を眺めることにしましょう!