街歩きのお供

2012.5.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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『京都・大阪・神戸 [名建築]ガイドマップ』 円満寺洋介著 エクスナレッジ

 

ご愛読ありがとうございます。

 

今、新緑がとても美しくて、街を散歩したくなる季節ですね。今日は、そんな時に楽しく役立つ一冊を。

 

この本は、とにかくよく出来た「街歩きのお供」です。街歩きの際に気になる「あの建物」を網羅してあり、京都、大阪、神戸、合わせて50もの「散策ルート設定」までしてくれています。

 

名建築と書いてありますが、いわゆる「レトロビル」がその大半を占めています。近代遺産と言えるような素晴らしい建物、そして伝統的な日本建築なども含まれていますね。

 

それは、著者が建物の修理・復元を得意とする設計士であるということも、関係していると思われます。建物は「時」に試され、生き残ったものが「味わい」を得て、名建築への道を歩む、という考えなのでしょう。

 

しかし、社寺仏閣の類は、あえてほとんど採りあげられていません。それはまた別の大きなテーマで、それだけで本が埋まってしまいそうですし、その種のガイドブックは他にいくらもあるから、でしょうね。

 

この本、私のような、建築に携わり、なおかつレトロ好みの人間には、まさにドンピシャの一冊なのです。知っているビルについてはその詳しい情報が得られ、行ったことのないビルには、訪れる計画を練る楽しみを与えてくれます。

 

あまりに専門的にならず、写真も多く使いながら、わかりやすい説明なのが、プロ向けでない感じで好感がもてます。

 

巻末には、散策で疲れた時のための「ひとやすみ INDEX」もついていたりします(笑)。これがまた、レトロ好みのカフェなどが色々と載っている。趣味が一貫していて嬉しいですね。

 

レトロビルが好きな方は、是非ゲットしてみて損はない、良い「街歩きのお供」であります。