世界最小の

2012.5.18|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

世界最小の

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日も、この世界の多様性、その凄さを感じる話を知りました。少し採り上げます。

 

ご覧の蛙、見た目にも可愛らしい感じですが、驚くべきはその体の大きさです。蛙が乗っているのはコインですね。これはダイム(Dime)として知られる、アメリカ合衆国の10セント硬貨ですが、その直径は約18ミリです。

 

その上にちょこんと乗っているこの蛙、その体長はわずか7.7ミリしかありません。もちろん、世界最小の蛙です。今年の初めに見つかった、新種なんですね。

 

パプアニューギニアの熱帯雨林で発見されたというこの新種の蛙「Paedophryne amauensis」は、地面に降り積もった葉っぱの下に生息していて、しかもかなり近接して暮らしていると見られているそうです。その距離は50センチほどだと言いますから、そこら中にいるという訳ですね。

 

体が小さい分、鳴き声も小さくて、昆虫の羽音くらいの音量しかないといいます。それを考えると、近接して生息しているのも、わかりますね。

 

しかし、この小ささが意味するものは、単に世界最小の蛙、というだけではありません。おそらくこの種は、世界で今のところ見つかっている、最小の脊椎動物だとも言えるのだそうです。

 

脊椎動物とは、「背骨」をもった動物のこと。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の5類の生き物は全て脊椎動物です。私たち人間に馴染みの深い生物は、ほとんどがこの5類の中に入っているはず。

 

その中で最も小さい生き物が発見された、ということなのですから、それは凄いことですよね。そう思いませんか!?

 

シロナガスクジラ、人間、そしてこの蛙は、すべて同じ脊椎動物という仲間なのですよ。クジラの脊椎とこの蛙の脊椎、そのスケールの違いたるや、ちょっと想像を絶するものですね。

 

この蛙は大昔から熱帯雨林に生きていて、虫を食べ、そして自分より大きな動物に食べられ、食物連鎖の大きな輪の中にあり、その輪の一部を担っていたんですね。

 

こういう新しい発見のことを知るたびに、やはり生物の多様性、それを育んできた地球環境のことを、強く思います。その素晴らしさはもっと人間に認識され、それと共に生きる術を知らなくてはいけない、そう思います。

 

ちなみに、このような新種の発見は毎年必ず何例かありますが、地球上の生物の中で、今知られている種はおそらくまだ1割くらいだろうとも言われていますね。ということは、まだ9割の生物は発見されていないのです!あくまで人間に、ですが。

 

きっとまた「世界最小の」が塗り替えられる日が来るのでしょうね。

それが、生物多様性というものの証しでもあるのですから。