泳いで分析

2012.6.15|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

泳いで分析

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は何やら「黄色い魚」が出てきましたね。これはもちろん作り物なのですが、なかなかに優れた性能をもつ、最新鋭の機器なんですよ。

 

この、体長1.5mほどの「魚型ロボット」、実は海水の汚染を分析する、という役目をもっています。この写真は、スペイン北部の港でおこなわれた、実地テストの様子だそうです。

 

開発したのはイギリスのコンサルタント会社が率いるチームで、英エセックス大など、いくつもの大学や研究機関が参画しているとか。 欧州連合(EU)が一部出資ししているといいますから、かなり力の入ったプロジェクトであったようですね。

 

このロボットには、海水に含まれる汚染物質を探知し、分析するためのセンサーが搭載されているのですが、今までにない画期的な能力というのはその「リアルタイム性」なのだといいます。必要な場所まで、実際の魚のように自分で泳いでいき、その場所の海水を、まさに数秒で分析する。

 

今までは船での移動、海水の採取、研究機関での分析という手順ですから、数週間はかかっていたそうです。それが一気に「その場でわかる」ようになるという、すごい快挙なのですね、実は。

 

さらに、障害物を避けながら目的地まで到達することができたり、ロボット同士でのコミュニケーションも可能で互いに効率的に動くこともできるとか。おそらくGPSでしょう、自分の位置を把握していて、バッテリーが切れそうになると帰還するようにも設計されているといいます。まさに自律型ロボットと言えますね。

 

今や海水の汚染は世界的な問題だと思いますし、大きな船舶による事故のニュースなども後を絶ちません。そのような時、とても能力を発揮してくれそうな、頼もしい魚型ロボットなのです。

 

ちなみに、開発者によると、将来的に市販化し、港湾当局などへの販売を想定しているそうですが、もうひとつ、大きなニーズを見込んでいるといいます。

 

何とそれは、水族館。海を模した大きな水槽をもつ水族館は世界中にありますし、なるほど、本当の海以上に水の汚染には神経質であるはず。ニーズはあるかもしれません。

 

それに、このロボットが大きな水槽の中を泳いでいるのが見られたら、水族館の人気者になるかもしれませんし、ね。