森のお手入れ

2012.8.31|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。

 

毎週金曜日は、スタッフ皆で朝から社内の一斉清掃をおこないます。私はその掃除の後、今日のように時間がとれるときは、スタッフやお客さま、皆で植樹した「鎮守の森」のお手入れをすることにしています。

 

写真は朝ではなく、このブログを書くのに、さっき撮ってきたもの。かなり繁っていますでしょう?もうこの写真では一体化してしまっていますが、手前半分ほどが、もうすぐ植樹して4年、向こう側半分ほどが、もうすぐ3年、というところです。

 

一番右手の森の向こうには、「ものづくり工房」や「パン工房 パパシュ」が入っている2階建ての建物があるのですが、地面のレベルから見ると、もうほとんど隠れてしまって見えませんね。

 

この森は、植物生態学者の宮脇昭先生が提唱しておられる「宮脇式」という方法で植樹されています。その考え方は、その土地に古くからある樹種(いわゆる「照葉樹」です)を混植、密植で植え、あとはあまり手をかけず、植物同士の生存競争にまかせる、というものです。

 

ですから、できてくる森は、いわゆる整然とした「植栽」ではなくて、本当に鬱蒼とした、自然の森の雰囲気です。わずか4年で、もうその風格が出てきていますね。

 

最初の頃は木々も小さいですから、間に雑草がどんどん生えて、苗がやられてしまいそうになります。そこは本来の森の自然発生とは違って、短期間で森をつくるための試練とも言えますね。それは放っておけませんので、一所懸命に抜いて苗を守ったものでした。

 

最近は、もう森の中央部などは伸びた木々で地面は暗くなっており、あまり雑草も生えなくなってきています。それにもう、人が入っていくのも難しいくらいに、木々が絡みあって伸びているんですよ。

 

ですから最近のお手入れは、やはり森の周縁部、低木を集中して植えている辺りに伸びてくる雑草との戦いです。皆さんよくご存知の「背高泡立草(セイタカアワダチソウ)」が、先週抜いたばかりなのに、もう私の身長よりも高くなっていたりして、なかなか厄介なんです、これが。この季節などは、本当に汗だくになってしまいますね。

 

なかなか毎週、というわけにはいかないので、やるたび毎回かなりの作業量になるのですが、でもやっぱり、私はなんだか楽しいのです、このお手入れ。

 

森は見るたびに、違う芽吹き、違う開花、違う実り、違う枯れ、を見せてくれます。木々たちが日々生きていて成長し、季節を捉えてそれに応じている。その「息吹」を間近に感じることができるのは、エネルギーをもらうようで、なかなか得難い経験であります。

 

今日は、白く清楚な木槿(ムクゲ)の花と、色づき始めた紫式部(ムラサキシキブ)の可愛らしい実が、目を楽しませてくれましたよ。お手入れ作業へのご褒美、ということなのでしょうね。