お引渡して4年目になるSさんの家を訪問してきました。
小屋裏の梯子の件でご相談のためです。
Sさん宅は大きな吹き抜けがある、太陽集熱式のシステム「そよ風」と薪ストーブのあるこだわりのお住まいです。
いろいろなこだわりを持たれるSさんのご要望をしっかりと実現したお住まいをご訪問すると木の家の暮らしを堪能されているご様子。
最初は色の違いのあったブラックチェリーの床と米松の建具も予想通りいい具合に色がなじんできています。
家づくりはどうしても引っ越し直後の状態を想定しがちです。
すぐに住まわれるので、今まで不都合を解決したいという思いがどうしても強く出ます。
ですが、新居の暮らしは引っ越ししてからがとても長いのです。
1年、2年とか言うレベルではなく数十年と過ごされることになります。
当然、ライフスタイルも変わりますし、木の風合いも変わってきます。
私たちの家づくりでは、住まわれて数年たっても快適に過ごされているようにあえて完成させずにお引渡しする部分もあります。
小さい子供さんがいる家庭は子供が過ごされる場所、将来的にご同居を想定されれば親御さんの居場所、そして外構です。
外構は、住まわれてからいろいろ触りたくなることが多いので、あえて最初から作り込みまないことが多いです。もちろん作り込まれたいお客様もいらっしゃいますので、全てが同じではありませんが、住まわれて庭いじりがされたい方は特にあえて庭は作らずお楽しみは取っておきます。
Sさんのお庭も、最初は少し寂しかったのですが、数年経つと、最初に植えた木々も育ち、Sさん自身で植えられた木々も加わりとても良い雰囲気になりつつあります。
森の中にコテージのような暮らしのイメージがあったSさん。
少しずつその理想に近づいている、その過程もまた木の家づくりの楽しみですね。