縦と横

2021.1.6|カテゴリー「現場のお話」|投稿者 安本峰樹
現在工事中のAさんの家は外部廻りの木工事の最中です。
写真は、その外壁の下地工事中の写真です。
ぱっと見て気になる事はありますでしょうか?

木の家、大阪、外壁、下地、胴縁、横胴縁、縦胴縁、通気胴縁、工務店
この写真に写っているのは、外壁の通気胴縁と言う部材です。
白いのは、透湿防水シートでその上に、胴縁と言う細長い木を打ちます。
その上に外壁材を貼るのですが、湿気などを排出するために通気を取るために
胴縁を取り付けて隙間を空けています。

この写真では、その胴縁の向きが違うことにお気づきでしょうか?
写真左が縦方向、右が横方向に取り付けられています。
これは大工さんが気分で適当に貼っているのではありません。

上から貼る材料によって下地の向きが違うんですね。
縦に長いものを貼るときは、横向きに胴縁を止めていきます。
逆に横に長いものを貼るときは、縦向きに胴縁を取り付けます。

写真では、左に横方向に貼る塗装下地のサイディング、
右の壁に、無垢板を縦方向に貼る仕上げなので、
角で見切って、下地を変えているんです。

横方向に貼るものとしては、
左官下地のバラ板なども横方向に貼るため胴縁は縦方向です。

またガルバリム鋼板サイディングは、縦方向に貼るので胴縁は横方向が多いです。

一般的なサイディングはデザインにによって横に貼ったり、縦に貼ったりします。

ちなみに横方向に胴縁を貼ると通期の空気が逃げないのでは?
と思われるかもしれませんが、実は横に貼る胴縁には穴が開けてあって
その穴を通して空気が抜けるように用になっています。
(写真ではわかりにくくてすいません!)

また、横向きの胴縁をぴったりくっつけるのではなく
わざとすき間を空けて貼っていたりします。

縦方向も場所によっては同様にすき間を空けるところがあります。

一見雑に見える胴縁の張り方は、下地だから手を抜いている、という訳ではなく
理由があってすき間を空けているんですね。

実際は足場があって、足場のシートが掛かっているのでこの写真のように見ることは少ないですが、
外壁を貼る前にこの胴縁が見える時、向きによってどんな仕上げかを想像するのも
マニアックな楽しみ方です(笑)