最近の家づくりは断熱性・気密性が重要なキーワードになっています。
断熱・気密をよくすることで、夏は涼しく、冬は暖かい家になるので住み心地はかなり違います。
そして、断熱・気密の重要性が目立ってきたのもここ10年ちょっとです。
10年前ではペアガラスがとても珍しいものでしたが、今では当たり前ですよね。
暖かさも違いますが、結露の効果も変わってきます。
そんな、高断熱・高気密化の上で重要なのが換気です。
換気と言えば、昔は石油ストーブを使ったら1時間に1回は窓を開けて換気しましょう!
と言う感じで、窓を開けて自主的な換気が普通でした。
ところが、平成15年に施工された改正建築基準法上でシックハウス対策で、一定の換気量が義務付されました。
この時は、内装材から出る有害物質を排出するのが目的でした。
さらに年数がたって、住宅の気密性が上がってくると、目的はシックハウスだけではなくなってきます。
気密性が上がると部屋の中の空気の移動が極端に減るため人が寝ているだけで二酸化炭素がたまってきます。
二酸化炭素は、濃度が上がると体に悪影響が出るため睡眠の質にも影響してきます。
ぐっすりと眠るためにも換気は重要です。
ところが、空気の移動を考慮した換気計画を設計時から建てておかないと、
新鮮空気が室内に行きわたる前に排気される「ショートサーキット」という現象が起きてしまう事があります。
そうなるとせっかくの新鮮空気が生かされません。
換気は、「量」だけでなく「空気の経路」も非常に重要です。
また、冬場に換気すると寒い空気も入るため、冬の換気は億劫になりがちです。
そういう場合は、全熱交換器と言う熱交換機をしようしたりしますが、
他にも太陽熱を取り込みながら換気する「そよ風」システムや、
エアコン1台で家中を空調する「マッハシステム」を使っていると、
温調された外気が室内に入るため、寒さを感じる事なく新鮮空気を家に取り込むことができます。
特にマッハシステムは夏でも冬でも快適になるため、
1年中家の空気質が良好な状態を維持できます。
空気質が良くなれば、睡眠の質も良くなり、次の日の元気がパワーアップします。
風が吹けば桶屋が儲かるではありませんが、一日の元気のもとに家の換気を見直してみてはいかがでしょうか?