太陽光発電 東と西 どっちがいい?

2020.11.20|カテゴリー「家づくりのヒント」|投稿者 安本峰樹
災害が多発する最近、売電以外の非常用としても注目が続く太陽光発電。

太陽光と言うだけあって日当たりの重要さは言わずもがな、と言う所です。
そうしたことから屋根に設置するときには基本的には南向きに設置するプランが多いです。

ところが、立地や敷地面積、家の形状から南に太陽光発電パネルを設置できないこともあります。
次に考えられるのが、東西向きになりますが、では東西ではどちらが発電に有利なのでしょうか?
東も西も日の出と日没があるから同じでは?と思われるかもしれません。

実際日の当たり方は同じようなものなのですが、発電と言う視点から考えると
東と西では違ってくるんですね。

問題は温度と使い方です。
基本的に太陽光パネルは温度が上がると発電効率が下がっていきます。
ある仕様のパネルでは25度違うと発電効率が10%変わるともいわれています。

という事は、温度が低い時に発電をする方が得になります。
東向きの場合、午前中の太陽光で発電しますので、西向きで午後の発電が主の場合と比べ
太陽光パネルの主力の発電時の温度は西向きよりも東向きの方が低いんですね。

そのため、東向きと西向きでは同じように日が当たっていても午前か午後の違いで発電量が変わってきます。
そういう視点から一般的に東向きの方が西向きよりもメリットがあります。

ところが、10年を経過するとが売電価格が下がることから太陽光発電の自家消費にも
気を使う必要があります。
自家消費は、太陽光発電がおこなわれている時間帯に同時に家の中で電気を使う必要があります。
蓄電池はまだまだ高価なためできるだけ自分の家で電気を使いたいもの。
そうすると家のつくりや暮らし方によっては午後の電気の使用が多い家もあります。
日中の日当たりのいい家では、午後に夏のエアコンの使用量が増えたり、
夜だけでなく日中にお湯を使う場合、お湯をエコキュートで回していると
午後にエコキュートが稼働することもあります。
その場合は、西向きの方が発電時に家の電気の消費量が多いためメリットがあるとも言えます。

ベストは、東西両方にまたがって太陽光発電を設ける方が、お互いのメリットを生かせると思いますし、
細かいことを言うと、発電量はパネルだけではなくパワーコンディショナーと言う機会にも制限をうけます。
パネルの発電量の方が多い場合は、パワーコンディショナーの制限電力で太陽光発電量が決まるため
より効率よくしようと思えば、少し多めの太陽光発電を東西に設置してパワーコンディショナーを少し減らして
一様に日中の発電量受けるという方法もあります。
この時、東西で発電するので南向きのみにくらべ、日陰になる障害物を考慮して東西の配分を決められます。

このように、太陽光発電と言えば南向き!と言うだけではないところが面白いところです。
単位面積の発電自体に限って言えば南向きが一番ですが、
敷地周の状況は家のつくり、暮らし方も踏まえて太陽光発電の配置検討が必要ですね。

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築10年が経過したお施主さんの屋根の様子。
黒っぽいパネルが太陽光発電。
左のガラスは太陽熱の集熱ガラスです。
まだまだ太陽光発電は現役ですが、
売電価格は10年を超えると変わっています。