太陽光発電は必要?いらない?得か損か、そんなことより気になる事

2021.6.7|カテゴリー「災害に強い家づくり」|投稿者 安本峰樹
数日前の日経新聞に太陽光発電の義務化の話題が掲載されていました。
公共建築物は原則搭載、住宅は見送りのようです。

太陽光発電はずっと前から賛否両論あって、
私もお客様からつけた方が良いですか?
つけない方が良いですか?
と質問されることも多いです。

特に、損か得かという質問が一番多いのですが、
私の答えは、
多分損はしないと思いますが答えは分かりません。
です。

損か特かは30年後に結果が出ます。
これは、賃貸が良いか持ち家が良いかという論争に近いです。

太陽光発電は、実際、設置後10年はFITという固定買い取り制度のおかげで収益は出ます。
でもそれ以降は買取価格が変わるので現状の電気代では、売る方が損、発電した方が得という事になります。
そのため10年後以降の太陽光発電量は自家消費分以外は、損はしないですが大儲けは出来ないんですね。

以前の買い取り額であれば沢山乗せる方が得だったのですが、最近は買取価格が下がっているので、
そこまで大量に載せてもなぁ~という感じです。
発電量を増やすためには、パネルも沢山乗せないといけないので初期費用も上がりますし、
屋根も載せるための形状にする必要があります。
そのため、最近では自家消費できるくらいの発電量があればいいのでは?という考え方が多いです。

10年以降も発電を続けるので、長く乗せた方が得なのは確かです。
でもデメリットもあります。
それは維持の費用です。

発電パネル自体は長い時間持つようで心配ないのですが、
パワーコンディショナーという機械は、10年から15年で交換が必要です。
交換には数万ではない費用が掛かります。

また長い年月の中では屋根自体のメンテが必要ですが、その際太陽光パネルの取り外し再取付の費用が掛かります。
そして最後は処分費用です。
太陽光パネルの取り外しと撤去(その時は交換?)がいずれは発生します。
そうしたことを考えるとあまりたくさん載せても維持費用も掛かるのです。

と、ネガティブな話題ばかりですが、
私自身は太陽光発電は賛成派です。

というのも、そういった費用以外のメリットもあるからです。
それは、よく言われる災害時の非常用電力です。
雪の多い地域では、メリットが少ないですが
大阪のように夏が非常に暑い地域では太陽光発電の非常時のメリットは大いにあると思います。

3年前の9月の大型台風で私の住んでいるエリアは3日間停電が続きました。

9月といっても上旬なので、かなり暑い時期です。
そこで電気が止まると冷蔵庫はもとより、扇風機自体も使えないので、
暑くて子供たちがなかなか寝れないんですね。
夜はひたすら団扇で子供たちを仰いでいたので私も寝れない。。。

私の小さい頃は窓を開けて扇風機、という感じで夜も過ごせましたが
停電時は辺り一面真っ暗で、(周囲が停電した夜って本当に真っ暗です)
窓を開けっぱなしで寝るには防犯上かなり心配な状況です。

そこで扇風機も使えないと、かなり苦しい状況です。
厚さで寝不足が続き、これ以上続くとどこかに疎開か
車で寝るしかないかな?という感じでした。

これがもっと暑い7月や8月で地震等で停電になるとぞっとします。
大阪の街中は熱帯夜が多く、真夜中でも30度近い日も多いです。
こうした夜も猛暑な地域(昼間暑くて夜涼しいエリアは除く)は
正直もはや電気無しで健康的に睡眠を得られる環境ではなくなっているのではないかと思います。


そうした、バックアップ電源の意味で太陽光発電は有益ではないかと思います。
夜は太陽光発電は発電しませんので、もちろん大なり小なりの蓄電池は必要ですが。
でも小型の充電式の扇風機でも昼間充電しておけば夜の睡眠時に使えます。

太陽光発電はそういう意味で私はメリットを感じます。
夜も熱い都市部での3日間の停電はあまりないと思いますが、
前回の停電で夜の暑さと防犯面が非常に気になりました。
こうしたことは経験してみないとわからないですね。

でもこうしたことは北日本では逆の意見になると思います。
冬に電気が欲しい寒い地域は雪が積もると発電しないからです。
また建築の構造上、太陽光の荷重に加え雪の積雪荷重も検討する必要がでるのです。

こうして日本は気候の地域差が大きいので冒頭にあげたように
全国一律の太陽光発電推進には疑問を感じます。
省エネやエコロジーに関しても政策として
もうすこし地域差を考慮するべきだと思います。
脱炭素はこうしたところで補填するのではなく、
もう少し別の視点(地熱利用や薪やペレットの利用など)で補填をした方が良いのではないでしょうか。

そして、太陽光発電については、地域性や電気の使い方、家の形状や構造なども考えたうえで
採用の是非を決めるのが良いのではないでしょうか。
得するために太陽光発電をする、という時代ではなくっているように感じます。


太陽電池
太陽光パネルの設置は、屋根に穴をあけない工法がケイジェイワークスでは標準です。

【家づくりの情報収集に!メルマガ「木の家レシピ」】

まずはメルマガ登録でこだわりの家づくりについて学びましょう!
家づくりにまつわるお得なお話や知っておきたい話。
素材や、プラン、資金計画から土地探しの話まで様々な内容をお届けいたします。
ブログで書けないような内容もありますので、お楽しみに!
ご登録はニックネームとメールアドレスの登録だけです。