福井の気づきブログ

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古い家から学ぶこと

2006-09-12

カテゴリー「KJWORKS福井のこと・学び事

投稿者 福井綱吉

戦後間もない頃までに建てられた多くの、ある程度の規模の家では、大概、何処の家でも玄関を入ると南向きに応接間があって、その反対側には、畳の間が縁側とともに2間続きであって、その奥の北側に寝間、そして、同様に北側の並びに茶の間や台所やお風呂、外に出てトイレや洗面所があったものです。

小さい頃は、滅多に来ない来客や冠婚葬祭のために、応接間や2間続きの縁側付の殿などに対して、なんで家族にとって、こんな不便で、不合理な家づくりなのかと嘆いたものですが、大人になってみると、日本人の先祖を敬う気持ちや相手に対しての感謝の気持ちといった人間形成に関してのすばらしい考え方が、古来から家づくりにも生きていたものだと感心するばかりです。

当然、2間続きという形は、冠婚葬祭を全て自宅で賄ったことも要因なのでしょうが、人間として、人をもてなす事が最優先順位だったのだと気づきます。自分のことよりまず、相手のことを考える、相手を気遣ったり敬うことで、相手から感謝される。日本人として常に感謝の心があってこそ!そんな子育て、人育て教育が日常的なものになっていたのだと思います。それが家にもあったのです。

最近の世相を見ますと、やっぱり私たち工務店の家づくり精神って、そういう意味では、本当に大事なことだとしみじみ感じます。国に税金を払い、国の経済を支え、省庁や政治家ともつながる大手住宅メーカーやゼネコンなども、税金というお金だけではなく、子育て、人育て、家庭教育を考える産業であれば、もっと日本人も昔のようないい人たちで一杯になるのかもしれません?

今日、打ち合わせたお客さんの古い家を見ながらついつい考えさせられました。