福井の気づきブログ

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旗竿の土地ふたつ

2005-07-06

カテゴリー「家づくり相談(土地さがし・建替え・リフォーム)

投稿者 福井綱吉

午後からお客さんのご依頼で、奈良市内へ敷地調査に出かけました。

写真で見える正面の瓦屋根の建物(南側)の手前に幅6メートルの道路が左右(東西)に走っています。元々この場所には保養所が建っていたそうで、板塀のある電柱左横(東側)の敷地と正面の引き込み道路、左(西側)手前のフェンスのある建物の敷地(既に建築済み)、そして、写真を写しているこの敷地が全てその保養所の土地だったそうです。(右手道路手前の建物のある場所は、以前から建物があったので、今回の敷地とは関係ありません)

そこで、保養所を不動産業者が買い取り、更地にした後、住宅用分譲地として3分筆にしたのです。当然、右(西側)の敷地とこの敷地への電柱引き込み(左手前の電柱)もご覧のように新たに設置されました。

そこで、この写真を見て、正面の侵入路をどのように思われますか?
私は最初、この道路を左側通行で入ってきて(ちょっと、はみだしていますが)予定敷地手前で止まって、現地確認や敷地調査に入ったのですが、ふと!その車の方向を振り返ってようやく気づきました。止めている道路はお隣の敷地なんです!正面奥の全面道路からの旗竿土地で、全面道路に接する為の竿地(みなし道路?)なのです。反対に、正面道路の左側半分がこの敷地の竿地(みなし道路?)な訳で、失礼ながらお隣の敷地に無断で車を止めている事に遅まきながら気づいたのです。

それでは、正面の道路の真中にある白いセンターラインは何の意味?と思って、よくよく見ると、隣地との敷地境界用コンクリート敷石だったのです。お客さんからは敷地図を貰わないまま、この場所に来たものですから、敷地確認後に、ようやく気づくというお粗末さでしたが、どう見てもセンターラインのある道路にしか見えませんよね!

左の土地は奥の全面道路に隣接しているのですが、進入路右手前側の建物がある為に、右の敷地(既に建築済み)と、この敷地(依頼された敷地)には道路が隣接しておらず、進入路を双方につくるという、旗竿土地をふたつつくる事で、3分筆したのです。

こうした場合、双方の居住者同士の間柄が上手くいかないと、お互いの敷地を利用するのですから何かと気まずい事になってしまいます。そういう意味では、建物を設計し、建築させていただく工務店として、お隣や近隣の家との細やかな配慮を常日頃、心がける事が如何に大事だということが良く分かる例でもあります。