福井の気づきブログ

福井の気づきブログ

『いい工務店との家づくり』という本が出ました!

2005-07-19

カテゴリー「伝えたいコト

投稿者 福井綱吉

プコード研究所代表の野辺公一(SAREX事務局長)さんから、「いい本が出たから読んで!」と言われ、『いい工務店との家づくり 本気で家づくりを考える人のために』という雲母書房(きららしょぼう)から発行された本を早速、取り寄せて読んでみました。

藤澤好一(芝浦工業大学教授)さんと、小池一三(OMソーラー協会理事長)さん、野辺公一(オプコード研究所代表)さんの3人の編著者による書籍です。他にSAREX加盟工務店の社長やSAREXコラボレーター、建築雑誌記者などの方々の意見も多岐に渡って盛り込んだ268ページに及ぶ本ですが、私のような本を率先して読まない人間でも決して退屈せず、短期間の間に読みきれた内容となっております。ただ、内容的に多くの人たちの意見が、全体の流れを完全に融合させていないところもあって、その辺を深く考えると、若干の疑問も残るのですが、有りがたいのは、設計士や学者による設計と施工の分離を強く唱える設計士の営業ツール(設計士応援団?)のような偽りの本が多い中で、良くぞ、ここまで地域工務店を取り上げた本ができたものと、感謝の気持ちになりました。

元来、住い手の方が、設計士に住宅を依頼するのであれば、その設計士を理解した大ファンでないと中々、施工やメンテナンスまでを考えた場合、問題続出となってしまうのが現実です。ところが、建築雑誌や書籍、テレビなどマスメディアとしては、工務店の設計施工を容認すると、工務店と言う言葉が公的に受けないのか?ストーリー性に欠け、雑誌が売れないのか?あえて、設計者を正義の味方の公人と仕立てあげてしまいます。こうした現状では、KJ WORKSも設計者を抱えてはいても、現実は工務店ですから今回の本は嬉しい内容ではあります。

ただひとつ、引っかかるとすれば、藤澤さんの工務店像(この本文からみた)です。彼の話によると、歴史ある工務店(例えば3代目や4代目社長)や、町場の地域密着工務店など年間施工棟数が10棟ぐらいまでの工務店のみが「いい工務店」と書かれています。それでは、KJ WORKSの場合、工務店としての歴史は私一代の始まりだし、地域と言っても大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀などと施工範囲も広く、迅速な対応をする為に大阪の事務所以外に京都にも工事事務所を構えているのですが、藤澤さんの言葉を拝借すると、KJ WORKSは「いい工務店」には当てはまらない事になってしまいます。その辺、学者さんだから多少の偏見も仕方ないか!では、かなり合点がいきません。
そういう意味では私の意見は間違っては居ないと思います。

こうした軽はずみな著者としての意見では、「日本の山の木でつくる家づくり」の応援団にはならない事だけは伝えておきたいと思います。もちろん、実際の木の家づくりを傍観するだけではわからないのでしょうが!