福井の気づきブログ

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感慨深い地鎮祭!

2007-09-16

カテゴリー「家づくり相談(土地さがし・建替え・リフォーム)

投稿者 福井綱吉

昨年の11月下旬にメールで家づくりのご相談を頂いたAさん。その後、隣家を建設する建築業者が所有者であるAさんの了解もなしに機材や作業車を乗り入れ、更に、敷地を掘った残土はAさんの敷地に放置する始末。そのお話を聞いて「先方の施主さんには罪は無いので、建築業者に敷地の使用を勝手にしないように!」と勧告!それでも職人さんたちはそこで、昼寝や弁当を食べる有様。

ようやく、その工事が終わったと思ったら、今度は別の業者がその横で工事を始め、同様に許可無く敷地に作業車やユンボ、機材を搬入、入口付近には鉄板を設置・・・そして、挙句の果てには地下の擁壁を造る為に、Aさんの土地から作業を開始し、勝手に敷地内の幅5メートル、奥行2メートルほどを深さ3メートルほど掘削するという非常識な行動・・・

あまりのひどさにAさんもびっくりで、家づくりの相談ではなく、隣地で建設する業者のあまりの対応にたいしてどうしたら良いのか!パニック状態での相談となりました。同じ建築業者としてのあまりの愚かさ加減に家づくりの相談は次のこととして、気がつけばトラブルの仲介者となったのです。

まづは、建築業者に不法占拠をやめるように指示し、全ての退去勧告をさせ、私自ら道路入口を封鎖する作業もしました。そして、勝手に掘削した敷地を元通り戻す処理方法の提示と念書の作成をして、入居後の隣家との健全な付き合いが出来るようにと先方の施主さんへも現状の有様を説明し、関係者全員を集めて全ての責任は建築業者と設計事務所にあると説明したのですが、設計事務所は関係ないとばかり出てきません・・・残念ですが設計者にこうした逃げ腰な愚か者が多いのは現実(工務店に責任転嫁!)ですが・・・これほどな愚か者はあまりみたことがありません。

建築業者も初めは「施主さんには内緒にしてください!」と言われたのですが、それでは悪いのは先方の施主さんになってしまい、後々、入居後の関係がギクシャクする可能性も有って、同席しての念書の調印としました。実際にはそうした不法作業は建築主である施主さんの責任なんですが、お互いに土地購入をしての建築で、その土地に住んでいた人同士でもなく、設計事務所や工務店任せのことが多く、こうしたことも起きてしまうのかもしれません・・・けど、普通は設計者も現場を確認していればわかることですし、こんなことはしませんけど・・・・・内容を聞けば、いい加減な設計者による他人の敷地で作業しないと出来ない図面となっていたことが原因なのですが。

・・・と、色々なことがあって、また擁壁の申請やその擁壁の地盤も悪く、中々進まない諸々も重なって・・・あれから10ヶ月、Aさんにとってまた、KJ WORKSにとっても本当に感慨深い地鎮祭と相成りました。神主さんによる地鎮祭も考えられたのですが、KJ WORKSの現場管理者がお酒を、施主自ら粗塩や洗い米を撒き、その土地を清める、一番簡素で自分たちで体感する略式地鎮祭。時間的には真夏のような午前10時から汗だくの儀式でしたが、Aさんにとっては一生記憶に残る「思い出の地鎮祭」となったように思います。

左側に見えるコンクリート擁壁も出来て整地もされたAさんの敷地。右端には祭壇が準備されています。

地鎮祭、四方清め払いの開始です。

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