福井の気づきブログ

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シロアリ対策の木の家づくり

2007-10-12

カテゴリー「KJWORKS福井のこと・学び事

投稿者 福井綱吉

最近テレビや雑誌などで、シロアリとOMソーラーの家を結び付けるような心無い報道をよく目にします。しっかりとした根拠もないまま『受け狙い』で善玉と悪玉をつくり上げるマスコミのあり方には今更ながら、家づくりを生業とし、OMソーラーをこよなく愛する私としましては悲しい想いがしてなりません。

もちろん、全国の『家づくり工務店』が皆、優秀な家づくりをしているのかといえば残念ながら必ずしもそうとはいえません。駄目な工務店が多いものですから、消費者の皆さんから敬遠され工務店離れが始まって、現在のように全国組織の大手プレハブメーカーが成熟した事も事実です。それではKJ WORKSは、どんな立派な仕事ができているのかといえば、決して完璧ではなく、日々安心で安全な暮らしのできる木の家づくりを目指し、猛勉強真っ只中で、その行動は今後も止む事はありません。

話を戻し、マスコミで騒がれるシロアリとOMの家との関係について触れますと、基礎からシロアリが出てきたというような建物は、その工務店の技術不足とシロアリに対する認識不足による未熟な問題であって、OMソーラーとは全く関係ありません。からだに優しい家づくりをしたいという住まい手の方々は、その大半が、建物基礎下の薬剤での土壌処理(防蟻処理)や土台や柱の防腐・防蟻処理、防虫処理畳などには関わりたくないものです。小さな虫だから死滅するだけで、大きなからだの人間は大丈夫かといえば、決してそうではなく、僅かな健康被害であっても、長年住み続けることで次第に健康を損ね、体力の弱った時には健康障害が出る事は多々ありますし、元々、からだに抵抗力のない人には大変な問題が生じます。

そこで、私どもKJワークスのシロアリに対する考え方をご説明いたしますと、まずは住宅本体の対策として、地面と接する基礎のコンクリートを一体打ちとして、つなぎ目のないベタ基礎としています。仮に土中にシロアリがいたとしても、打ち継ぎのないベタ基礎であればシロアリが建物内部に侵入するのは難しいと思います。実はこのベタ基礎による手法は、住宅金融支援機構(旧公庫)でも防蟻処置の手法のひとつとして掲載されているものです。更にベタ基礎コンクリート面と建物床との空間は、人が点検できる高さを確保していますので定期的に点検する事が可能です。

また、KJワークスの家づくりのひとつでもあるOMソーラーシステムでは、深秋から初春の間、自然の恵みである太陽熱を屋根で集熱し、その乾燥した暖かい空気を床下に送ることで床下の空間を乾燥させ暖めます。すると、コンクリート基礎に限らず、土台(ヒノキ材)をはじめとする建物内部の構造体も大いに乾燥するために、湿った場所を好むシロアリにとっては実に住みにくい空間となるわけです。KJワークスでは、OMソーラーを取り入れないお客様にも、同様な効果が得られるガスや灯油を熱源とする床下空気式暖房も提案しております。防蟻業者の方によっては、床下を暖めるような家づくりはシロアリが集まりやすいといわれる方もおられますが、シロアリが集まるための条件が温度だけではなく、シロアリが生息可能とする条件(餌や水)などが確保できなければシロアリが集まるとは考えにくいものです。仮にその条件がそろったとしても、先に述べましたような住宅本体での対策をしっかり行い、また定期的な点検をすることで十分にシロアリの被害を防ぐことは可能だと考えます。

KJ WORKSでは、シロアリの対策を住宅本体での対策だけではなく、その他の方法(具体的にはシロアリを特定の容器におびき寄せ巣ごと根絶させるベイト工法(商品名:セントリコンシステム)、木炭を原料とした塗料の施工(商品名:ヘルスコ・キュアーなど)、月桃やヒバ油などの防蟻効果の高い天然素材の塗布(商品名:アルピニアMCなど))を併用することをお勧めすることで、シロアリに対する安全性が増すと考え、住まい手の方々にご提案をさせていただいております。

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