福井の気づきブログ

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若い世代の家づくり、ひとつの考え方!

2008-05-11

カテゴリー「家づくり相談(土地さがし・建替え・リフォーム)

投稿者 福井綱吉

玄関から廊下を見る
正面奥の台所の8帖間の床を下げて天井の低い納戸にして、右正面の壁を壊して、8帖間の上のロフトに向かうストリップ階段をつくります

今月、着工する30歳代前半のBさんご夫妻は、将来的に子供さんの予定も考えておられないお二人だけの家づくりに挑戦されます。

当初、彩都でお会いした際には「築35年の平屋建ての家がある土地を購入しようと思うのですが、2000万円で建て替えできませんか?」というお話でした。

そこで、その土地建物を現地で一緒に確認したところ、瓦屋根平屋建ての建物で、一部増改築をした内容が少し構造的に無茶な状態でしたが、けっして住めない家ではなかったので「新築すれば解体費用、水道メーターの入替、確認申請、設計費用、外構工事などを含め、尚且つ消費税まで差し引くと1560万円しか残らず、まともな家は出来ませんし、うちではもちろん無理です。それだったらリフォームして住んだらどうですか?まだ20年や30年住めますよ」と答えました。

それと「リフォームするには建築確認完了検査済証が無いとリフォームの融資は出ませんが手持ち資金はありますか?」すると、古い建物で完了検査済証は無いらしく「800万円までだったら何とかなるのですが・・・」ということで「ちょっと足らないかもしれませんが、それならリフォームにしましょう」

ということで、約82?の建物を、構造の見直しをしっかりして、内部のみの全面改修する方向で、一部8帖間の床を下げて1階を高さ1.7mの天井現しの納戸にし、その上に床を組み、屋根勾配に沿った天井に作り変えロフトの寝間にする形で、プランを進め、予算も厳しく、再利用できるところは触らず・・・・・そして、合計95?の建物に・・・・・

話し合いをするうちに、あと200万円ほどの予算追加が可能になって、雨漏れの形跡のある屋根補修や窓の一部入替、など等、ロフトを含めた満足できる全面改修見積となりました。

新築であれば到底、KJワークスでは家づくりの協力できる関係にはならなかった話が、リフォームという新たな提案によって、むやみに建物を解体するのではなく、築35年の建物が今後また30年以上、住み続けられる家づくりとなるのです。

その建物をBさんはかなり気に入っておられ、内障子や欄間、設備器具、照明器具の再利用、手持の照明も再利用、できるところは自分たちでする、外部はじっくりと自分たちで壁を塗り替える・・・・・そんな人たちだからこそ、厳しい予算でも本来、取り壊される予定の古家もまた、住み続けられる家に生まれ変わるのだと感じております。

古家の解体で環境破壊のゴミの山を増やして、○ホームの家にするなら、壊さず確かなリフォームで対抗したいものです。

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