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愛着を持つ家づくりは楽しい!
中国の農業事情に詳しい経済学者の高橋五郎さんの話を読んで、納得することがありました。
中国では農地所有制度が私有ではなく、公有、あるいは国有のために、農地に誰も投資をしなくなって、結果、農地は荒れていく。要するに、農地に愛着を持たない農民は土を愛さない・・・・ということなのです。水枯れも著しい中国の農村では、ほとんど浄化設備がないため、油、石鹸、洗剤、雨水、し尿などが流れて貯まった「ため池」の死んだ水を畑に撒いて作物を育てている、すると雑菌がわく為に、様々な農薬漬けの野菜や果物となる・・・農民はそれを食べ、日本はそれを輸入する、野菜や果物そのものの形ではなくても、様々な加工品や製品となって日本の食卓に並ぶ・・・・・そんな怖い話を読んでしまいました。
要するに原点は、『農地に愛着を持たない農民は土を愛さない・・・・』ということが発端で、益々悪循環の農産物生産に向っていくという内容で、それは中国どころか、海を渡って日本の食生活にまで害を及ぼしているという話です。
この話は、私たちの家づくりにもいえることで、家という商品を土地のような不動産感覚で、壊れない、汚れない、傷まない、石油という化石物質から生まれた石油樹脂の塊にして売る・・・すると、住んだ人は、化学物質に対するアレルギー反応や化学物質過敏症などを引き起こして苦しむ・・・
人は元来、自然と共生して生きてきた動物ですから、自然界の生きた器で暮らす生き物なのに、樹脂の器を大金を払って一生涯のローンを組んで、そして病する・・・これって、先ほどの中国の農村の生産物と変わらない気が私にはします。
『家づくりに愛着を持たない建築屋は建物を愛さない!』そんな言葉と私にはダブってしまいました。
その点、まともな家づくりは、商売としては中々苦しいこともありますが、けど、愛着を持つ家づくりは実に楽しい!住んで頂ければ、喜ばれ続けてもらえるのですから!本当に感謝です!
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