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600年以上前からの里山のある屋敷!
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朝からお邪魔した東吉野村の上嶋家は、今から600年以上前から写真の地に大庄屋として実在してきたそうです。写真左の平屋の建物は、200年以上前に建替えられ、その後、茅葺き屋根は瓦に葺き替えられ、増改築を重ねて今日に至っているようで、玄関の敷居は古ぼけた栗材で、亡くなったおばあさんの話によると、600年ほど前の建物の一部を再利用したとのこと・・・・・
200年ほど前までのこの地域は、落葉&常緑広葉樹が辺り一体に生い茂り、その原木を伐採し、炭を焼き、その出荷で生計を立てていた地域だったといいます。そして、杉や桧の植林が始まっても、50年以上前までは、裏山は里山だったそうで、栗の木や木の実のなる落葉広葉樹やケヤキもあって、桜の木は春には花が満開となって、それはそれは素敵な裏山だったそうです。夏には太陽の日差しをさえぎり、冬には落葉しておてんとうさんの日差しを満面に浴びられる・・・・・そんな情景が想像できます。
600年以上の歴史がある上嶋家
そんな50年ほど前に、当時、杉を植えるとお金になるという話に乗って?ご主人(現在83歳)が、杉の木を裏山一面に植えてしまったそうで、今では東の裏山は杉の常緑樹が生い茂り、その木の生長によって、屋敷は朝から薄暗くなってしまったと嘆いておられます。
写真の正面奥に見えるケヤキの大木は、あたり一面に広がる杉の木に隠れまいと必死で上に横にと枝を伸ばし、どうにか生きながらえているのですが、桜の大木の全ては杉林に囲まれ、明るさを失って枯れてしまったそうです。
そういったお話を聞いて、よくよくこの写真を眺めると、辺りは落葉&常緑広葉樹の山で、その昔の屋敷と里山の風景が、日本昔話に出てくる風景に一致するのを想像できますね!
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