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バブル期にできた建売住宅のリフォーム!
リフォーム工事で業績を伸ばしている会社って、本当に家のことわかって商売をしているのだろうか?
私は、家具屋出身の建築屋ですが、その昔(30年以上前)は家具やキッチン工事の本業の傍ら、主にマンションリフォームや店舗工事を年間にかなりの数、施工していました。
たまに戸建て住宅のリフォームがあると、ちょっと嫌でしたが、建築的な根本からの家づくりを考えるのではなく、カッコよく上辺を化粧するような仕事に明け暮れて。。。
今では考えられないほどの利益を上げていました!
家のことなんかなまじっか知らないほうが儲かるのです。短期的には!
けど、その頃「ちょっと嫌」と感じた戸建て住宅の木の家づくりが本業となるから不思議なモノです。
今から思えば「ちょっと嫌」と感じたのは、本気で立ち向かわないとホンモノができないのが木の家づくりだと直感し、そこに魅力を覚えたお蔭で、今の木の家づくり工務店KJWORKSがあるのではと思えます!
そして、写真のリフォーム。
バブル期の建売住宅です。
左の写真は、1階居室の上を防水してバルコニーにしているのですが、防水がお粗末で排水も適当。
その結果、おそらく新築当初から僅かな雨漏れが柱伝いに発生し、そこに経年変化でシロアリが発生。
水分のある暗くジメジメした方向へシロアリは導かれますので、柱を食い、梁桁までも食いちらして防水の下は白アリのコロニーに。
この状態で地震が来たら確実に倒壊です!
結果、シロアリ処理して、柱から梁桁、壁天井までも全てやりかえの大仕事となっています!
右の写真は、建物の根幹となるコンクリート擁壁の修復中です。
当時は内部からの防水もできておらず、コンクリートに浸みこんだ水が表面のモルタルにも浸みこみ、表面の樹脂塗装の内側でモルタルが剥離して遂には表面までがボロボロに・・・
表層のモルタルを全て捲り、今度は再度モルタル塗りしたのちに表面が呼吸できる仕上げに修復予定。
こうした建物は結構多く、建築を知り尽くした経験値が無いと、ホンモノのリフォーム工事はできません。
ホンモノのリフォームはどうしても高くつく、当然です。
だからリフォームは儲かりません!
けど、完成すると確実に喜ばれるから、工務店冥利に尽きる!
気持ちは複雑ですが、だから続けられる。
それが建築屋だと思います!
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