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お屋敷の土塀工事を復元しました!
石垣の御影石部分でレベル合わせして漆喰壁の土塀が完成!
落ち着いた土塀になりました!
築造されたのはおそらく250年以上前の土塀。
壁の厚さは50cmほどありました。
そんな頑丈な土塀も、地震や台風、水害など自然災害に幾度も見舞われながら。
何度となく、世代を超えて修復されてきたのですが・・・
流石に石垣の草臥れと漆喰壁内部が雨の侵入で粘りを失い、砂状態になってきて、分厚い壁がひび割れ、傾き、近所の登下校の子供さんや歩行者への心配が日増しに気になりだして。
母屋は3年ほど前にやり替えたのですが、この土塀を放置していては拙いということに。
そこで、石垣を守り、今まで通りに近い漆喰の土塀の表情をために私なりに工夫をしました。
石垣を守るために、石垣の上には御影石の板のみ残して本体の壁は石垣の内側に移動。
土塀を軽くするために薄くして、基礎の上にはアルミ金属と檜材の柱を合わせた骨組みに。
その上から、杉のバラ板で全体を固めて、和瓦を載せて、壁下地を念入りにしてモルタル下地の上から漆喰塗り。
そして出来上がった姿がご覧の通り!
元々は土と石と藁と瓦の端材も混じった、とてつもない重さの土塀から。
軽いけど、趣は昔の表情に。
私にまた新しい建築の財産を与えていただき、施主様には大感謝でいっぱいです。
予算とか工事の内容は壊してわかる、その度に変更や応用を繰り返して。
土塀の長さ30m。
興味津々の1か月半のシゴトでした!
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