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自慢の木材「小国杉」との出会いのこと
ちょっと古い話になりますけど、私と小国杉の出会いについてお話しします。
私が、初めて小国杉のコトを知ったのは、現在、KJWORKSのある彩都で、約16年ほど前にURの街づくりに参加したことがきっかけです。
それまでは、吉野杉や土佐杉、信州カラ松などで木の家づくりをしていました。
当時、仲間工務店を数社募って彩都で、各地の杉の家を建てることになったのですが、仲間の工務店は、私の知る木材産地以外との接点もなく・・・
そこで、それまで付き合っていた木材産地を各工務店に譲り。
さて、ではKJWORKSはどこの産地の杉を使おうかと悩んでいた時に、彩都の街づくりの責任者の方が熊本県出身で、ぜひ熊本の杉を使ってもらえないかということになって・・・早速、関係者と熊本へ!
到着後に、球磨川流域や筑後川流域の製材所3社ほどを訪問。
どの会社も場内に漂うのは米松の臭い!
当時はどこの製材所も、そのほとんどが米松の製材とプレカットがメインの時代。
特に地方ではその状態が当たり前の時代でした。
工場責任者に熊本の杉の加工を聞くと、誰もが「まだまだ熊本の杉の注文は少なく、これからは国産の杉に切り替えると思う!?」
そんなレベルの解答で、なんとも使いたくなる気力も出ないまま。
すっぱい米松の鼻につく臭いにげんなりしながら・・・
最後にもう1社だけ見に行きましょう!
ということで、熊本県北部の大分県境に近い小国町へ。
そこが小国ウッディ協同組合。
組合といってもテキパキとした会社!
工場内へ入ると、匂うのは小国杉独特の杉の香りだけ!
敷地内には米松は全くなく、小国杉と小国のヒノキ材のみ!
説明いただいたのが、今も健在の専務理事の児玉さん。
帰る時間が迫っていて、工場内の説明は短かったのですが、実に的を得た技術屋さんらしい言葉の数々。
笑顔を少ないのですが、実直で、誠実で、仕事熱心さが今でも実に伝わってきたことを覚えています。
そして、大阪に帰ってきて、どこの製材所にされますかと問われ、「小国ウッディ協同組合さんと小国杉の家を創りたい!」と返事!
それから今年で17年ほどになります。
それが、小国杉との付き合いの始まりでした。
次は、地熱乾燥をはじめとする小国杉の凄さを説明します!
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