
福井の気づきブログ
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築35年ほどの他社物件のメンテナンスです!

床下は無断熱です!今の時代ではあり得ないですね!
先月、2階トイレの給水管からの漏水で駆け付けたお家の床下です。
2階で漏れた水は1階洗面所の天井に溜まり、そこから壁を通って床下に流れ込んでいました。
1階洗面所の壁伝いにわずかながら流れ出ることに気づかれたのが先月の10月。
遂には洗面化粧台や天井の照明器具辺りからも水漏れがして、連絡を受け駆け付け、2階トイレの壁を一部捲ってチェック。
けど、漏れている形跡がなく、1階洗面所の天井を破ってみると、構造材の梁を貫通する給水管らしきところから梁伝いに水が僅かづつ零れ落ちてきます。
その配管を梁貫通の手前でカットして水漏れの応急処置。
ところがその配管材料は生産中止していて対応部材がすでになく、その配管経路を元で封印。
別の配管から給水して工事は終了し、大工さん、水道やさん、左官屋さんも動員してのたいそうなシゴトに発展しました。どれもこれも部分シゴトなので、急遽、全職人さんに来てもらうのもできず、最後の左官屋さんが明日でやっと終了します。
コロナ過の非常事態宣言が解除されて以降、メンテナンスやリフォームが急増して、全ての職人さんがてんてこ舞いです!
で、今度は、床下に流れ落ちていた漏水の状況が無事乾いたのかを床下点検口からチェック。
漏水を止めて20日足らずですが、まだ木材の一部は湿り気がありますが、コンクリートは乾いていますし、その周囲はシロアリの活動期ではないから今はシロアリ被害は大丈夫な感じ。
というよりもこのお家の床下には断熱材は皆無です。
築35年程度の新築住宅であれば、良識ある工務店は断熱材を充填すると思うのですが、コスト優先の時代だったのか?建築条件付きの土地購入の場合、土地建物合計の予算が決まっていたのか?無断熱でした。
先日、小屋裏の断熱工事をお受けして施工したのですが、天井裏も、同様に無断熱で、夏場の暑さに耐えきれずご依頼をいただいた次第です。
天井裏は点検口さえあれば空間が広く断熱充填は可能なのですが、床下は出来なくはないですが、床下の高さが無いと人が入れませんから大変!床下の無断熱はスリッパや靴下でしのげますが、流石に2階の部屋で、天井から降りる暖気には耐えられないですね!
ところでシロアリの件ですが、来年、また温かくなるとおそらくシロアリはやって来るのでは?
ということで、今度は、ひとに害の極力ないシロアリ駆除の調査をご依頼いただいております。
建築を熟知した立場を活かし、地域のメンテナンス放棄されたお家のハウスドクターも私たち地域工務店のシゴトだと再認識しています!新築、リフォーム問わず、対応するのが地域工務店の使命なのですが、新築に特化する工務店には無理なのでしょうね!