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舞鶴の古民家リフォーム、始まります!

築100年以上の舞鶴の古民家。裏側の外観ですが、午前中はこの南西に向けた青空が建物を美しく見せてくれていました!

昔の私の実家にもあった懐かしい牛小屋の出入口です!
左正面が玄関。
その右が外部トイレ。
その右横、写真でいう正面の木戸はその昔、家の中に牛小屋があった部屋です。
おそらく、戦後のどの時期からかお爺ちゃんや子供たちの部屋に改造された事例が一般的です。
私の実家の昔の家にも、玄関入った右側、このお家と同じように牛小屋がありました。
私自身の物心がついたころには、既にお祖母さんは他界していて、お祖父さんの部屋になっていました。
ふと、ご主人のお話しで昔懐かしい田舎のことが思い出されました。

この南側の正面入口は、外で作業を終えて家人が常に出入りする場所。その左横には外トイレがあります。昔の日本家屋はどこもほぼよく似ていますね。
この出入口から入ったところを「泥部屋」って言ってました。
長靴や地下足袋など、畑や田んぼの作業で泥だらけになった履物で出入りする部屋で、野菜などもここで捌くわけです。
建物は入母屋の茅葺屋根を板金で被せていて、この家は猿被害も激しく、建物裏の山からその向かいの果物の木へ向かう道中となっていて、大屋根下の下屋瓦は猿被害で荒れ放題。
建物の足元も山から地中を流れる伏流水の影響で湿気も多く、当然のこと、床下はかなりのシロアリ被害も見られます。
その昔の足元に俗にいう基礎は無く、御影石などの石の上に束を立てた形ですから、現代のようなコンクリートでガチガチに固めることも理にかなわず、先ずは湿気対策、シロアリ対策、日本家屋に似合うコンクリート基礎の考案と耐震補強。
そして、屋根の修理。今回は、既存の板金屋根を活かし塗り替えと補修、そして、下屋の瓦屋根を板金屋根にやり替え。
外部は構造補強しながら、小国杉の縦板張り化粧に。
そして、内部は現況を活かしながら、段差解消と回遊同線を活かした間取に。
そして一番快適な寝床を一番心地良さそうな写真の、昔の牛小屋辺りを想定!
そんなこんなで、なんか愉しい古民家リフォームが始まりそうです。
予算を極力絞る方向で使えるものは再利用していきます。
とりわけ、内部建具は基本再利用。
さてさて、茨木の超特大の古民家リフォームと同時期のシゴトになりそうです。
2物件とも都度、工事の紹介もしながら、ブログを愉しんでいきます!
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