福井の気づきブログ

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小国杉の床板をリフォームでもっと使って喜んでもらいたい!

2023-09-04

カテゴリー「山・木・素材のこと

投稿者 福井綱吉

マンションの床にもあつさ40mmの床板を浮かして貼っています!

これはマンションリフォーム5階の部屋に小国杉の床板を貼った事例です。

玄関ホールから廊下、そして、リビング、ダイニング、キッチンと貼りました。

マンションの場合、階下の部屋に例えば小さな子供さんが走り回っても音が漏れないように遮音材を施した上に施工します。

この事例の場合は、既存の遮音フローリングをそのまま残して、その上に、厚さ12mm、幅90mmの下地桟木を900~1000mmの間隔で敷き詰めて、その上に直交した形で小国杉(厚み40mmで幅160mm)を浮かして貼っています。

ですから、浮かした床は踏んだ時に下地(例えば合板)からの反発がなく、床板の感触のみが足の裏から感じられて実に心地よいのです。

例えば、下地に全面合板張りをしてその上に無垢の床板を貼っても、こんな心地良い感触はありません。

踏んだ時に下地合板からの反発が来て床板のしなり感覚が伝わらないからです。

かといって杉であればどこの杉でもいいのかというと、これもまた違います。

一般の杉は、小国杉に比べて柔らかいことと、小国杉のような粘り(小国杉には松脂と類似した杉脂が含まれます)が無い為に、経年劣化で板表面の劣化が早いのです。また、その劣化の傷みによって、ササクレが多く発生してしまいます。

この劣化は小国杉の場合、本当に少ない!

小国杉には杉脂が含まれていることもあって、経年劣化が実に少ないのです。

決して年輪を観ても細かいものばかりではありませんが、小国杉の木材に含まれる杉脂で粘り強い訳です。

各地域で生産される厚手の床板は一般的には35~36mmです。

これを一般的な木造建物の大引の上に直に貼るとフワフワして、しなり過ぎるのと繋ぎ目がギシギシと鳴るなど直貼りには適していません。仮に40mmにしても同様です。小国杉のような粘り(松材同様な)がないからです。

だから、全国どの地域の杉の床板には40mmの製品はありません。

私は、20年以上この40mm厚の小国杉の床板を大引の上に直貼り(新築やリフォームの戸建て)している実績で、今現在ではマンションの床にも同様な浮かし張り(大引の代わりに薄い下地桟木)を施して階下に音漏れしないやり方で施工しています。

こんな凄い!心地よい!粘りのある!経年劣化の少ない!小国杉の厚板貼り。

もっともっと多くの新築やリフォーム(戸建・マンションを問わず)に使って貰えるにはどうしたものか?

悩み続けています!

多くの工務店がありながら、何故か何処もしないやり方ではあります!

地道に告知し続けるしかないと思い、今度は彩都の小国館(展示場)に踏んで実体験できる模型の床を作ろうと思いますので、またお知らせします!

 

 

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