福井の気づきブログ

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福井の考える、古民家(伝統建築)リフォーム、再生住宅のコト! 古民家編。

2022-01-12

カテゴリー「リフォーム・古民家再生

投稿者 福井綱吉

 

古民家リフォームには、それぞれの訳があります。

このお家の場合は、息子さんたちが巣立って別の場所で自宅を建てて暮らした結果、ご両親は年老いてこの家には住めなくなり施設に入ってしまい、空き家になった。

それ迄に、蔵を含めた増改築を繰り返した結果、この家は屋根の継ぎ目から雨水が建物内部に侵入し、その雨水で濡れた部分にシロアリが繁殖して敷居や土台、柱までも食い荒らし始めていました。

そんな放置状態の建物が売りに出ていた。

たまたまこの地域で古民家暮らしが念願だったご家族が、この土地建物の販売広告を見つけて連絡。

売り出すタイミングと購入したいご家族のタイミングが一致。

自分たちの家はあるけど、お母さんに先ずはマンションから移り住んでもらい、その後、子供の学校が中学になる春を境に古民家で同居暮らしを計画。

ちょっとした畑もあり、裏には竹藪があって季節にはタケノコがわんさかと採れる。

山椒の木もブルーベリーもなる自然豊かなところ。

大阪市内へ充分通える環境の場所なのに、古民家集落があるたまたまラッキーな出会いでした。

部屋数が沢山あるけど、リビングや食卓、キッチンが独立していて、心地よい解放感に欠ける。

そこで、2階の二部屋を解体して小屋裏までの吹抜となる一つの大空間にしたい!

そこには薪ストーブを設置したい。

薪はご近所や裏の山には焚き付け材も豊富だし、煙突からの多少の煙の問題は無し!

座敷は大広間としてそのまま活かしたい。

畑仕事もしたい!

けど、お母さんを含めたご家族は田舎暮らしは全くご存じないから、当然、古民家の冬の寒さを知らない。

昔から、日本の伝統建築の家であれば「夏を旨とすべし!」でした。

「家のつくりようはをもって旨とすべし、冬はいかようにも過ごせるが、はどうしようもないので、住まいはの暑さ対策を基本に作ることが基本である」

要するに、冬の寒さぐらいは我慢しろ!昔の人は、そういう考え方でした。

けど、冷暖房慣れした人にとっては、古民家の室内温度はわかっていない。

そこで、私なりに希望をヒアリングして、最初に伝えた言葉は?

床下は完全に解体して、シロアリ処理対策は必須。

次に、床下の断熱や大空間になるのであれば、屋根下で断熱を取り、既存窓には内窓(インナーサッシ)を設置する。

壁も許せる範囲で断熱を施す!

間取りを考える前に、絶対すべきことを説明。

子供二人がまだまだ小さく、遊べるお家にしたい!

そんな希望には、ヒノキの登り棒を提案。

登り簿は吉野の山奥まで買い付けに行きました。

 

このお家の場合、売主が既に判断できる状況ではなく、その息子さんが売りの窓口ですから、全くその家には愛着もなく、引き渡しの際から見ていたのですが、なんとも残念な状況でした。

どんなふうでも自由にしてもらったらいい!そんなスタンスでしたから、このお家は少し可哀そうな気がしました。

それで、私から、買主に代わって住み方提案を私から提案!

建物は生き物ではないのですが、長年ヒトが住み続けると、家にも命が宿る!そんな気がします!

ですから、建物の耐震補強はしっかりして、その家の特徴はしっかり活かしたい。

そんな気持ちで設計し製作していきましたので、建物自身も喜んでいてもらえる気がします。

建物の実測やあ下見によって、そのお家の特徴や建物の健康状態を探るのも大事です。

床下に湿気が多ければ、いっそ、防湿フィルムを床下に敷きこんで土間下からの湿気を塞ぐ!

 

親や祖父母の家をリフォームする場合は、自分たちが幼かったころの思い出のある場所は「上手く残す!」

極力、塩ビ樹脂やビニールクロス的な調質効果のない素材は使わないコト!

また、古民家はどんな大工でもできるわけでもなく、長年の経験と技術、ノウハウが活かされる、数少ない大工による木が当然のことです。

お陰様で、KJWORKSには、そんな古民家の造作工事が得意な大工が揃い、私たちスタッフを育て上げてくれます。

KJWORKSには、そういった古民家に長けた大工が居ますから、その技術、ノウハウを無駄にしないように今後共、数多くの物件を再生し続けたい、そんな想いを常に持って新たな古民家リフォームに取り組みたいものです。

 

 

 

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