来月工事が始まるFさんのマンションリフォーム工事には、
ナラの無垢を採用した複合フローリングを採用します。
フローリングには、いろいろな種類があります。
過去のブログにも記載していますのでご興味ある方はご参照ください
今回は挽板と呼ばれる無垢材を表面に張り付けた、複合フローリングを採用しています。
マンションの場合フローリングで一番重要なのは防音です。
それぞれのマンションでは、個々の規約で遮音等級と言う防音に関する基準があり
その基準を満たさないと工事ができません。
合板フローリングの場合は、ふかふかのクッション材がつけられていて容易に基準を満たします。
ですが、合板フローリングは踏んだ感触の違和感や
表面材の味の無さが不評で無垢を使いたいというお話も多いです。
無垢板も施工できるのですが、防音の等級を満たすためには
別に防音材をフローリングの下に施工する必要があります。
Fさんの場合も、防音をどうするかと言う問題がありました。
ただ、たまたま階下に住居が無いので
防音材は不要との判断だったのですが、
コンクリートに無垢材は直接施工できないため下地が必要です。
下地を入れると床の高さが上がってしまうのですが、
Fさんの家は玄関からバリアフリーのため
床の高さをあげることができませんでした。
そこで苦肉の策として、表面に薄い無垢材を貼った複合フローリングで
なおかつ、直接コンクリートにも施工できる直貼りと言うタイプの
フローリングが採用になりました。
ただでさえ選択肢が少なくなるんのですが、
さらに表面は無垢の質感を残されたいとなって
表面塗装は一般のウレタン系ではなく自然塗料に。
既存の床の高さと合わせられて、直貼りで、無垢の挽板で、自然塗料と言うフローリングが中々ありません。
以前はあったのですが、取り扱いをやめてしまった会社が多く見つけられません。
ようやく、無塗装使用も選択できるフローリングを見つけ、
現場で自然塗料を施工するという工法に行きつきました。
Fさんの家は造り付け家具も採用されるため、質感を合わせるためにも
無垢の雰囲気を出したかったので、
このフローリングを見つけられたのは良かったです。
規制が厳しくなると選択肢が狭まるので自由が利きにくくなりますが
粘りと工夫で解決法を探るのも家づくりの面白さですね~