最近の家は防火対策もされて火事に強くなっています。
子供の時は結構火事が多かった記憶がありますが最近は火災現場を見ることはあまりありません。
消防白書でも火災による死傷者は減ってきています。
ですが、就寝中に火災が起きるとやはり怖いもの。
実際の火災による死亡原因には火傷だけでなく煙による数も多いです。
火事は早期発見が重要です。
私が学生時代には実家の裏の家が火事になりました。
一人で留守番していて昼間に録画した映画トップガンをテレビで見ていると近所が騒がしくなり
うるさいなぁと思いテレビのボリュームを絞り外の声を聞くと「火事や~」と言う声
ふと振り返って2階の窓から隣を見ると
実家の裏にある平屋の家の瓦の隙間から煙が出ていました。
一瞬、現実と思えない光景でした。
そうしていると見る見るうちに平屋の奥の2階建ての窓から火の手が上がり
近所のおばちゃんが、「何してるの!早く水をかけ!」
と家に上がり込んできて2階のバルコニーから隣に水をかけることに。
1階のお風呂の水栓からバケツに水を入れて
近所のおばちゃん二人でバケツリレー(といっても私が1階から2階にもって上がりおばちゃんが水をかける役)
でも全く追い付かず、みるみる隣は全焼。
火災の熱ってものすごく熱いです。
薪ストーブのガラスを開けて顔を30cmくらいまで近づけたくらい。
炎の方に顔を向けないんですね。
炎自体の温度はそんなに変わらないと思うのですが、燃えてるものが大きいと輻射熱がすごいです。
火事なのに雨どいから水が垂れていると思っていたら
雨どいが熱で解けて水のように流れているんです。
バケツで水をかけても屋根に当たる瞬間に全て蒸気になってしまいます。
消防車のサイレンは聞こえるのですが、
実家の周りは道が狭いので消防車が入れないのか、
5分経っても10分経っても消防車が来ません。
もう自分の家に燃え移りそうという時に
ようやく消防隊が到着。
消防車はあきらめて、ホースをつないでつないで遠方から水を持ってきたようです。
その時は消防士の方が神様に見えました。
その後は、消防士の方が私の家に土足で入り(脱いでる状況ではない)
ホースを突っ込んで2階から放水。
隣の家は留守の為、消防隊が斧のようなもので玄関を壊して消防隊が進入
私の家と同様に隣の家にもホースを突っ込んで燃えている裏の家に放水。
その家の玄関はその後、誰の負担で修繕しかわかりません。
とにかく、消防車が入れないので、周辺の家の屋根の上、バルコニーや裏庭にホースを突っ込んで
水をかけている状態でした。
何とか消し止めましたが、私が住んでいた家は水浸しでドロドロ。。。
掃除が大変でした。
そして、焼けた家が解体されるまでしばらくは
ずっと煤けた臭いが周辺に残っていました。
たまたまバルコニーに洗濯物が無かったのですが、
もし洗濯物を干していたら私の家にも延焼していたと思います。
そういった経験があり火災の恐ろしさは身に染みています。
そのため、今わたしが住んでいる家には火災報知器はかなり多く設置しています。
またリフォームするときには、家が古いためスイッチやコンセントをすべて交換しました。
(漏電による火災もあるので、使わないコンセントをやたら付けるのはお勧めしません)
火災を完全に防ぐことは難しいです。
家が防火でも室内の家具やクッション、室内干しの服、カーテンなど
燃えるものは室内にもたくさんあるからです。
そのため火災は早期発見が命です。
火災の早期発見にはやはり火災報知器が役に立ちます。
最近は火災報知器と言っても単独でなるのではなく、家ににある火災報知器全てが連動してなるタイプや
警備会社に通報が入るタイプなど様々です。
家族が多かったり家が3階建てや大きな2階建てなど1台の火災報知器の音が聞こえにくそうな場合
連動タイプが力を発揮します。
火災場所だけでなく全てが発動するため発見が早いです。
古い家に住まわれている方も火災報知器はつけておきましょうね。
連動タイプは少し値段が掛かりますので
1台も無いよりは単独タイプでも効果ありです。
単独タイプなら1台2,3千円です。