コロナ過で、テレワークなど在宅勤務される方が増えてきました。
その際、主な仕事場所はご自宅になる事が多いです。
もともと、仕事スペースを家に設けている家庭は少ないので
多くは空きスペースやリビングダイニングの片隅などで作業される方も多いと思います。
ですが、テレビ会議や集中したい作業などはオープンの場では難しいもの。
個別の書斎スペースが欲しいと思われる方も多いと思います。
ケイジェイワークスでも、フリースペースを書斎スペースに変えたいという住まい手の方の工事も出てきています。
書斎スペースを設けるうえではいくつか注意点があるのですが、
今日は冷暖房のお話を。
家に書斎スペースを付ける場合はたいてい小さい部屋になる事が多いです。
4畳半も取れることはまずなく、良くて3畳、狭くて2畳という事がほとんどだと思います。
その場合の冷暖房って難しいんですね。
冬は着こめば何とかなりますが、夏の場合は扉を開けると
音や子供たちが気になりますし、エアコンをつけるにしても
3畳や2畳だと風がもろに当たったり、すぐに冷えてしまってエアコンが止まったりと
小スペースに家庭用エアコンは向かないんですね。
せいぜい小型の扇風機を付けるくらいですが、締め切ってしまうと温度だけでなく湿度が上がって
風だけでは対処できないことになります。
こういう小規模な部屋の冷暖房は基本的に手前のスペース、つまり書斎に面する廊下や寝室を冷暖房して
その部屋から小型のファンを使って空気を送る手法で冷暖房します。
ある程度の大きさがあればエアコンの運転は安定しますし、空調された空気を送るので
エアコン直接の風よりも不快感は減ります。
基本的に断熱性が良い家というのが前提になりますが、こうした前室的なスペースと連動して
小さい部屋の空調を考えると居心地がよくなります。
実はこのやり方に似ているのが全館空調のマッハシステムです。
書斎をそれぞれの個室、前室を機械室に置き換えると
機械室に設置したエアコンで適温になった空気を送風機で各部屋に送り届けます。
24時間連続運転なので夏も冬も冷たすぎたり暑すぎた空気は必要ないので
安定した室内の温度を維持できます。
マッハシステムの家であれば書斎のような小さい部屋にもダクト1本入れれば快適空間になるので
真夏でも扉を閉めることもでき、仕事もはかどります。
実は高断熱の家になればなるほど室内エアコンの数は少なくて済みます。
実際マッハシステムはエアコン1台で全館空調できています。
大事なのは、エアコンでできた冷気や暖気をいかに送り届けるか?です。
マッハシステムは、送り届ける方法を深く掘り下げた手法なので
この点が他の全館空調や床下エアコンと少し違う所です。