先日、豊中のSさんの家で建て方が行われました。
Sさんの家は、小国杉の無垢材での大型パネル工法で建てられています。
大型パネルは、通常ばらばらの部材を工場であらかじめ組み上げたものをパネル化して
現場でパネルをくみ上げて家を建てるという手法です。
その大型パネルには、柱や梁はもちろん壁の下地や透湿防水シート、窓、断熱材なども組み込まれています。
接合は金物で止めていく方法の為、大工さんの建て方時の労力を減らすことができます。
1日で屋根や壁の下地まで組めるので、全体の工程として天候の影響を受けにくいというメリットもあります。
現場での切り貼りも少なくなるためゴミを減らしたり、安全対策にも一役買って大工さんの高齢化対策にもなります。
そうしたメリットを生かして、Sさんの家では、付加断熱工法も取り入れています。
付加断熱とは、通常柱と柱の間に入れる断熱に加え、外壁側にもさらに断熱材をいれる
ダブルで断熱する工法です。
最近注目されている高断熱の指標HEAT20のトップレベルG2を超えようと思うと付加断熱は必須になってきます。
付加断熱は現場で施工すると高所作業になるため、施工性と安全性も良くないため
大型パネルで工場で加工して現場に搬入することで、効果的な付加断熱ができます。
大型パネルは工法は、プレ加工を活かすと、高性能な家づくりを比較的簡単に取り入れることができるため
Sさんの家のような付加断熱との相性は良いと思います。
今後、家に求めらえる断熱性はさらに高くなると思いますので
大型パネルの家づくりは今後の家づくりの主役になっていくものと思います。