安本の木の家づくり日誌

安本の木の家づくり日誌

屋根の下地の見えない工夫

2021-04-17

カテゴリー「家づくりのヒント

投稿者 安本峰樹

ケイジェイワークスの家づくりでは、屋根にガルバリウム鋼板の立ハゼ葺きを採用することが多いです。

立ハゼ葺きは、細長いガルバリウム鋼板を棟から軒先まで1枚で拭くやり方で
仕上がると縦のラインがみえる雨漏りに強い工法です。
さらにケイジェイワークスの標準仕様ではガルバリウム鋼板も
一つ上のランクのSGLという種類を標準としているため
屋根の耐久性はさらに上がります。
ですが、見えないところもひと工夫が必要です。
立ハゼの場合、つなぎ目の処、外から見ると縦の
ラインが見えるところには、屋根材を止めるための金物が付いています。
その金物はビスで止めるのですが、そのためには下地が必要です。
ガルバリウム鋼板の屋根には、透湿防水シートの下に
耐水合板という水に強い合板を下地として採用しています。
その合板を支えるのが垂木と呼ばれる縦に長い棒状の下地材です。
ケイジェイワークスではこの、垂木材を立ハゼ葺きの縦のラインに併せて施工しています。
そうすると、立ハゼを止める金物が合板だけでなく垂木まで入って止られるので
しっかりと固定できるんですね。
実は、この立ハゼに併せた垂木の間隔ってちょっと微妙なんです。
耐水合板を貼るためには、303mmずつの幅が理想ですが、
立ハゼ葺きの場合は333㎜と少し間隔が異なるんです。
そのため、立ハゼ葺きの間隔に垂木を合わせると合板の端っこを止める下地がないんですね。
そのため、ケイジェイワークスの垂木では、立ハゼ葺きの間隔にプラス、
耐水合板を止めるためだけに垂木を余計に入れています。
そうすることで、ガルバリウム鋼板と、合板がしっかりと固定できるんですね。
実はこれは結構な手間がかかる上に余分に下地も入れてるんですね。
他社では、垂木は普通に303mmごと入れて、立ハゼを止めるときには垂木まで止めずに
合板だけで止めているという工法を採用しているところもあります。
その場合、もし合板が湿って弱っているときに台風などが来たら合板だけで
屋根を持たすことができなくなるかもしれません。
垂木までしっかりと固定していれば、合板だけで止めるよりもリスクは下げられます。
断熱を施工する上や、大工さんの手間を考えると面倒なやり方ですが、
長い目で考えると間隔を調整してでも下地を入れた方がよいのです。
なかなか垂木の間隔まで気にすることもないかもしれませんし
垂木は建て方の時にあっという間に合板で隠されるので、あまり見ることはありませんが
こうした見えないところにも気を配って家づくりをしていきたいですね。
とある住宅の屋根伏せの図面
ガルバリウム鋼板の立ハゼの家ではすべて垂木の間隔を計算して
ガルバリウムにも合板にもキッチリ下地が来る位置に垂木を配置しています。

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