大谷石は栃木県の大谷で産出される凝灰岩(火山灰が積もってできた石)で軽石のように空隙が多く柔らかい石です。
最初は青みかかった色ですが、徐々に白っぽく変化してきます。
その風合いの良さから内装等に利用され耐火性や温かみにより火を使うところ炉やストーブ周りなども使われています。
今回Sさんの家では玄関土間に採用されました。
大谷石にはミソと呼ばれる斑点があり、その斑点によりそれぞれの石に個性が生まれています。
今回は玄関土間の採用で、ブラックチェリーのフロアの対比もあり玄関の表情が豊かになりました。
これもタイルでは実現できない素材の凹凸の奥深さによります。
ただ大谷石は柔らかいので経年劣化していきます。
これも味と思われる方には、大谷石は似合います。
木材もそうですが、おおよその自然素材は経年劣化していきますが
その風合いもまた良いものです。
人工物の劣化とはまた違った履歴ですね。
大谷石は内装としても使われることが多いので、
玄関土間以外の利用もありだと思います。