安本の木の家づくり日誌

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樋の詰まり対策には、すとっ葉(すとっぱ)もあります

2021-06-18

カテゴリー「家づくりのヒント

投稿者 安本峰樹

近くに緑があると、家からの景色も潤います。

ですが注意しないといけないのは葉っぱです。
家よりも高い位置にある木で落葉樹の場合、落ち葉が雨樋に悪さをするんですね。
年数がたっていなくても、樋の落とし口の処に葉っぱが集まって詰まりやすくなります。
最近、リフォームを中心に樋の相談が多く掃除をしたりしますが、対策をご要望されることもあります。
と言っても意外と対策って難しいんですね。
葉っぱは入れたくないけれど、雨水は入れないといけないんです。
そこでよくあるのが、ロール状の金網を雨どいに仕込むやり方。
葉っぱが乗ってもロール状の金網のおかげで雨水は流れていきます。
一番オーソドックスなやり方です。
でもこのやり方でも定期的な掃除が必要なのですが、
網に葉っぱが絡みつくと掃除がやりにくいのがデメリットです。
別の商品でタニタハウジングが出している、すとっ葉(すとっぱ)という商品があります。
これは、樋の上に蓋が付いていて、葉っぱは樋の外に流れるけれど雨水は樋の中に落ちるという
絶妙な勾配がつけられた商品です。
着目点や性能的には良いのですが、値段が高いのが玉にキズ。
製品自体がガルバリウム鋼板の為、樹脂の雨樋では合わず、樋ごと交換する必要があるんです。
そのため、大規模改修など樋の交換が必要な場合は一考の価値ありだと思います。
あとは雨どいをつけない、という手もあります。
軒先が低ければ、雨がちょうど落ちる地面に雨が流れる細工をして屋根から直接雨を流すやり方です。
ですが、2階建てなど軒先が高いと水撥ねなどがあるので、周囲の汚れ等には注意が必要です。
公園や、高低差のある土地、神社や山の近くなど高い位置に木がある場合は、こうした落葉による葉っぱのつまりにも注意が必要です。
一番いいのは、平屋など低い屋根で気軽にメンテナンスができるのが一番です。
実際に落ち葉が溜まっている樋の様子。
2階建ての樋だと一般の方では掃除が難しいです。
以前新築で採用したガルバリウムの樋すとっ葉。
樋の上に蓋があるのがわかります。

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