安本の木の家づくり日誌

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屋根の下地でもう一工夫

2021-08-25

カテゴリー「家づくりのヒント構造見学会の見どころ

投稿者 安本峰樹

以前、屋根の下地で一工夫をブログでご紹介しましたが、

もう一工夫をご紹介します。
屋根裏には結露対策のために通気層を設けています。
これは屋根の下地合板の裏に気流が流れる仕掛けを作ることで
小屋裏の湿潤状態を回避するというものです。
断熱が天井でするのか、屋根でするのかで少し環境が変わるのですが、どちらも基本的に低い位置から空気を入れて
棟という屋根のてっぺんに換気金物をつけて、空気を逃がします。
その時にいかに空気が流れるようにするのかを考えるのですが、
屋根の、けらば側(屋根が三角に見える方)は、屋根を壁から出すために横方向に角材を伸ばします。
ところが、そのまま施工すると横向きの角材のせいで気流が阻害されるんですね。
それ以外の処は流れ方向と言って、屋根のてっぺんから下に掛けて、垂木という下地材があります。
そこで、ケイジェイワークスでは、けらば側の下地材と屋根の合板の間に1本下地材を縦方向に入れることで
隙間を作り、空気が流れるようにしています。
パッと見た感じ分かりくいのですが、写真の赤丸の処で、棒状の木がクロスしていることが判ると思います。
この隙間を使って下から上に上昇気流を作って、屋根裏を通気します。
こうした通期は、長持ちする家づくりではとても大事なことで、
通気工法していますといっても、実際は行き止まりがあったりして
空気が流れない施工がある場合があります。
ケイジェイワークスでは空気の流れもしっかり考えて屋根の通気を確保するようにしています。
一つ一つの積み重ねが家づくりでは重要です。
写真の赤しるしで囲った部分で木をクロスすることで
空気の流れを作り、通気を確保しています。

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