安本の木の家づくり日誌

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見切りって何ですか?必要なもの?

2021-08-29

カテゴリー「家づくりのヒント

投稿者 安本峰樹

建築に見切りという物というか、考え方があります。

一般に見切ると言えば

武士や武道家が「その技見切った!」とかいう、相手の間合いや技を理解して見極めるといった使い方や

あきらめて、見捨てるといったネガティブな意味までいろいろです。

建築での見切りは、別々の素材がぶつかるところに作る造作です。

これは、全く別の素材を入れたり、わざと段差をつけたりということで、

平面的に別々の素材がぶつかることを避けます。

同一平面上の事を建築では、面一(つらいち)と呼んだりしますが

基本的に、違う素材を面一でぶつける収まりはあまりしません。

というのもぶつかった場所があまりきれいに見えないからです。

また面一だけでなく、角の部分でも見切りを入れることもあります。

角も2種類あって出隅といって、出っ張る角と入り隅といって凹んだ角の2種類です。

入隅は見切りが無くても納まる場合がありますが、出隅は見た目が微妙なので見切りを入れることも多いです。

ただデザイン的にシャープに見せる場合はワザと突合せ部分を見せることもあります。

ケイジェイワークスでは自然素材をよく使うので、

漆喰壁と板壁、床材で材料が変わったり、床と壁、壁と天井で見切りを入れたりします。

見切りは、作り方によっては野暮ったく見えるので、無しにしてほしいという意見もありますが、

それぞれ違う素材がぶつかるところは経年変化で隙間が空きやすいので、

見切りを入れた方が将来的には良いのでは?とも思います。

ただ、これはケースバイケースなので一概言えないところが難しいですね。

でもこうした細かいところにこだわるのが建築のだいご味であり、

かつて、ドイツの建築家ミースファンデルローエも

神は細部に宿るとの言葉も残しています。

細かすぎてもダメなんですが、小さいものにも意味はあるんですね。

垂れ壁の漆喰と天井の珪藻土で素材が変わるため木の見切りを入れています
全て自然素材ですね。
右のフローリングは15年前のもの、左のフローリングは張り替えて最近の物。
こうして違う床材を貼るときに、ちょうど敷居の処が見切りになります。
和紙の壁ですが、ちょっと見にくいですが廻り縁っぽく見える木は構造材で、
その下でアルミアングルで見切りにしています。
和紙の壁ですが、ちょっと見にくいですが廻り縁っぽく見える木は構造材で、
その下でアルミアングルで見切りにしています。
巾木も床と壁の見切りです。
掃除の関係で無くしてほしいという意見もありますが、
私はあった方がメンテナンス上よいと思います。

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