
安本の木の家づくり日誌
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設備は目的ではなく、手段
私は元々、設備設計事務所にいたことから
一般的な住宅関係者の方よりも設備についての知識はあると思っています。
(ここでいう設備は機械だけでなく、ダクトや配管、機器選定の計算も含みます)
ですが、家づくりにおいて最新型の設備を入れて、
どんどん先端技術を取り入れるというのはあまり賛成していません。
施設と違って住宅は、管理をするのはその家に住む住まい手です。
設備というは、管理が非常に重要で、機械ものなので当然メンテナンスが必要な時が来ます。
フィルターの掃除や交換、モーターの交換、配管の清掃など大なり小なり様々です。
住まい手の方が設備に詳しい方だといいのですが、ほとんどの方は設備について
よくご存じの方はいらっしゃらないですし、メンテナンスもおっくうという方が多いのではないでしょうか?
最新の機械や、出始めのシステムは以前の事例が少ないためどうしても不具合が出る確率が多くなります。
これは車にも言えることと思います。
そのため、住宅に使う設備については出来るだけ、こなれたシステムや仕組みの方が長く使う上ではメリットが多いです。
でも販売する側からすると、古いシステムのままだと売れないのでいろんな機能をつけてきます。
それが日本の物づくりの良いところでもあり悪いところでもあります。
必要悪なものも機能としてついてくることもあります。
私が住宅の設備で重要視しているのは、
・清掃やメンテナンス性
・その機械が壊れても代替え品の入手が容易か
・初期投資とランニングコストのバランス
等を注意しています。
私は、一体型や埋め込み型、デザイン性などを売りにした設備については慎重です。
特にいろんな機能を詰め込んだ一体型機能のものは、一つの機能が壊れると
他の機能が使えるのに交換しなければいけなくなったりします。
その際、一体型は寸法がコンパクトになるので次回一体型でないタイプを選ぶと
設置場所の再検討が必要になる事があります。
そうしたことから、最新型・高性能の機械については、
住まい手さん自身が使いこなせるかどうかが非常に重要です。
最近はコロナ禍で対策機能がいろいろ付加されています。
住宅にはブームという物があって、窓のサッシの色でさえ特徴的な色はブームがあります。
サッシの色を見るとおおよその建築時期が分かるくらいです。
そうしたブームが過ぎても、まだ使いたいと思える機能こそが設備では重要な機能です。
考えると意外とそんなに機能はいらないのかなと思います。
大事なのは、設備自身よりどのように住むか、快適になるか、です。
設備に頼らなければ、それに越したことはないので、
設備は目的ではなく、手段なんですね。
そう考えると、立地や家の性能が良ければ、高機能は必ずしも必要ではなく、
本体が安くて機能がシンプルな方が、結果的に良いこともあります。
ただ、こうした話も家の広さ(狭小地など家の面積が取れない)や住まい手の方(機械いじりがお好きなど)により
一概に言えないところが
家づくりの面白さでもあり難しさでもありますね。
マッハシステムはエアコンの設置がシンプルなため
メンテナンスが容易なのがメリットです。
個人的に普通の住宅には
埋め込み型のエアコンはお勧めしていません。
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