安本の木の家づくり日誌

安本の木の家づくり日誌

高断熱の家 その先は

2021-12-19

カテゴリー「家づくりのヒント

投稿者 安本峰樹

現在、日本の住宅の断熱について一つの転換点来ています。

というのも、もともと工務店によって断熱に力を入れているところは、

しっかり断熱をしていて、それなりの所はそれなりの性能で家づくりをしてきました。

所が、国のほうがそのままでは良くないと本腰を上げて断熱についての基準を上げる方向に来ています。

実際、今まで断熱性能が4までだったのが、「5」が新たに登場し、

今はその先の「6」や「7」まで検討されています。

個の断熱の基準ですが、7になるとUA値0.26となり

現在のHEAT20基準のG3というかなりのハイスペックとなります。

ちょっと英字や数字が多くて恐縮ですがUA値というのは熱の逃げ方を表す数字で小さい方が良いのです。

現在の国の基準最高4でのUA値は0.87と3倍近い数字の差があります。

正直ここまで必要かな?という気がするレベルで実際は将来の基準の6を超えるくらいで良いのでは?とも思います。

 

それで、この基準が出来てある一定の断熱性能を担保すれば、家は涼しくて暖かく快適かというと

そうではないんですね。残念ながら。

断熱の性能というはあくまで家の中と外の温度の出入りに時間をかけさせるというのが目的です。

全く出入りしなくなるわけではありません。

そして、大阪をはじめとする関西では特に夏の暑さ対策が重要ですが、

これは断熱性能というより

蒸し蒸しする湿気と強烈な太陽の日射の対策が重要です。

日射については、庇も重要ですが窓の外で日射を遮蔽することが何より重要です。

湿気については現在の技術ではエアコンにたよらざるを得ません。

 

次世代の基準まで来ると、これ以上断熱性能は高止まりになるので

その先は電気代を押さえてどれくらい快適になるかという事になります。

そのくらいの高断熱仕様になると、基本的にエアコンの台数は家全体では少なくて済み

出力も小さくて済みます。

あとは、エアコンで作った冷暖房の空気をどう各部屋に送り届けるかという問題になります。

やり方はいろいろですが、後付けでサーキュレーターを使ってもいいですし、

最初から送風機を組み込んでもいいかもしれません。

その行きつく先はマッハシステムのような大風量循環式の全館空調になります。

 

断熱性能はある一定の基準まで上がれば、あとは設備にかかる電気代がどれだけ抑えられるかという点のみに帰結するので

家づくりの性能にとって重要なことは、室内の空気をどう考えるかに将来は移るのではと思います。

 

また日射でいうと、断熱性を上げていくと日射だけで家が温まってくるので、

秋や春先はオーバーヒートする可能性もあります。

その場合は、窓を開けて寒い空気を入れる逆冷房?みたいになるので

窓の外の日射遮蔽が重要になってきます。

 

日本は南北に長く、また山がちな地形の為、海沿いや平地、山地、盆地で気候がかなり違います。

昼は日本一の気温を示しても、夜の温度は別の地域の方が暑いといったことも多く

ネットで流布する、一律の断熱性能偏重の考え方は、どうかなと思いまします。

もちろん今までは断熱性能が低すぎるので、断熱性能を上げましょうという論調に賛成ですが、

これから断熱の基準が上がる以上はその地域に合った断熱性能

そして快適に暮らすための仕組みが大事になります。

 

重要なのは、数字ではなくどう暮らしたいか、です。

小数点以下の数字を競うよりも、その土地、その地域、住む人たちに合わせた家づくりが重要です。

それは、その地域に根差した地域工務店こそリードしていくべき家づくりですし、

一律な性能ですすめるメーカーに勝る部分でもあると思います。

 

【こだわりの家を建てたいなら!メルマガ登録】

まずはメルマガ登録でこだわりの家づくりについて学びましょう!
家づくりにまつわるお得なお話や知っておきたい話。
素材や、プラン、資金計画から土地探しの話まで様々な内容をお届けいたします。
以前のメルマガの内容は
・2x4と在来工法の方法の違いって?
・全館空調導入後に気を付ける事
・暴風対策にはやっぱり〇○○
・制震構造の弱点とは?
・家具とフローリングの良い相性は?
・明るい色、暗い色で注意する事
などなど

ブログで書けないような内容もありますので、お楽しみに!
ご登録はニックネームとメールアドレスの登録だけです。
ご登録はこちら

KJWORKS INSTAGRAM

@kjworks_kinoie