安本の木の家づくり日誌

安本の木の家づくり日誌

吹き抜けの役目

2022-01-08

カテゴリー「家づくりのヒント

投稿者 安本峰樹

先日、全館空調のマッハシステムを導入された家を訪問しました。

その際、住まい手の方が

「家が快適すぎて外に出るのがおっくうになり、運動不足になる」

と困ったような、ありがたいようなお言葉を頂きました。

冬場は、家中どこでも薄着でOK、夏は汗だくになる事もなく涼しく過ごせる

全館空調は体に負荷がなく楽に過ごせます。

マッハシステムの場合は、大きな吹き抜けがあっても快適に過ごすことができます。

それは、空気だけではなく建物自体も温めるためそのゆっくりとした放射熱も利用する為

体感温度が一定なんですね。

実際に、マッハシステムで家を温めている家は、少々窓を開けても冷たい風は入ってきますが、

短時間で家自体が冷えることはありません。

そして、窓を閉めて暖かい空気が戻ってくると、元の安定状態に戻ります。

そのスピードが速いです。それは、建物自体が蓄熱して緩い放射熱をもっているからです。

薪ストーブも同様ですが、薪ストーブはもっと温度が高いので

窓を開けていても暖かく感じるくらいです。

 

その熱は1階だけで使うのはもったいなく、2階でも使いたいもの。

吹き抜けがあると、空気のめぐりが良くなって1,2階の温度が近くなります。

もちろん2階に上がった熱を下げるシーリングファンや送風機等はあった方が良いですが、

高断熱の家になると以前のように吹き抜けが寒くなることは少なくなっています。

あとは、作られた熱をどう回していくか、という考え方です。

マッハシステムは動力を使うので吹き抜け無しでも大丈夫ですが、

そうした機能のない家でも超高断熱の家では、吹き抜けとちょっとした送風機で近い環境に近づけます。

吹き抜けは以前は、開放感があることから人気を博していましたが、

考えなしに大きな吹き抜けを作るとその温度差で寒いことになるため、

吹き抜けの役割をきちんと理解して適切なサイズの吹き抜けを設けると

あながち全否定するつもりは私はありません。

 

巷には、吹き抜けやバルコニーを全否定する風潮も見られますが、

これは建物形状や土地の環境によって異なると思います。

 

狭小地などの2階建てや3階建ての場合バルコニーがないと

エアコンの室外機が置けない場合があります。

その場合は室外機を1階に降ろしますが、配管の更新時には足場がないと設置できない敷地状況もあります

更には配管が長いとそれだけ熱効率が落ちるため光熱費も上がります。

 

他にもバルコニーのメリットはありますが、

何でもかんでも、ネットの情報に極端に偏るのではなく、

実際の作り手の意見も尊重して家づくりは進めた方が良いです。

 

自分とは違う意見の中にも、以外な発見があるものです。

まずは信頼できるパートナー探しが重要だと思います。

 

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吹き抜けが大きく無くても、全館空調や超高断熱の家では空気を回す道という役目もあります。光を落とす場合は、窓を近くに設けますが、掃除できる配置関係も重要です。吹き抜けを導入したい場合は、どういう理由で導入したいのかを設計者としっかり打合せしましょうね。

 

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