
安本の木の家づくり日誌
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- 形態は機能に従う
形態は機能に従う
「形態は機能に従う」
アメリカの建築家ルイスサリバンの言葉です。
私はこの言葉にとても共感しています。
特に住宅では、形状やプランはデザインありきではなく、
意図する機能が生きる形にするべきと私は考えます。
目的に従って形状が作られて、デザインはその形状を整えるためにある、と私は考えています。
そのため、尖がったデザインや、デコレーションされた〇〇風という家づくりからは
少し距離を置いています。
もちろん住まい手の好みも大事なのですが、あまりデザインに偏った家づくりにはしたくありません。
私が在宅中の時にこのルイスサリバンの言葉を学んだ時から常に心の片隅に建築物の機能性という物に意識がありました。
特に、レンゾピアノのポンピドゥセンターを見たときには、
衝撃を受けました。機能の形をそのまんま、デザイン化に取り込んでいたからです。
実際にパリまで行ってその実物を見たときには写真で見るよりもスケール感を実際に感じることができとても貴重な経験をしました。
また、レンゾピアノによる関西国際空港の屋根の形状も全体の空調計画から
屋根の天井の形状が決まった経緯も知り、
ますます、建物の機能性とデザインの融合に興味がわいていました。
その後、建築設備の設計事務所に移り、機能そのものの設計の仕事が中心になりましたが、
それでも時々は、設備計画をデザインに取り込んだ計画もありました。
そして、ケイジェイワークスを知るきっかけになったOMソーラーはまさしく
機能性と形状が融合した仕組みだったのです。
太陽の熱を取り込んで家を温めるために、屋根は太陽の動きの合わせた方位に向けられ、
屋根から床下への空気の流れもデザインされています。
今は、そうした太陽熱の取り組みから距離がありますが、それでも暮らし方という機能を
重視した家づくりは今も私の中心にあります。
それは、結果的に自然素材を使うことになり、設備に頼らなくても快適な暮らしができる
間取りで有ったり、性能で有ったりパッと見た感じではわからない所、を重視しています。
これは、新築でもリフォームでも同じです。
リフォームでは今の暮らしをしっかり把握して、今の問題と将来起こるであろう問題を
洗い出し、整えて形にすることで計画のご提案をしています。
華やかな提案ではないかもしれませんが、これから先10年20年と住まわれていく中で
やってよかったな、と思われる提案を心掛けています。
以前は、経験もなく周りから聞いたり学んだことを形にしていましたが
最近は経験も積み、自分ながらの考えを形にしてご提案できるようになり
幅が広がっていると思います。
特に、リフォームでは今までの暮らしのとの差が分かりやすいので
プレッシャーもありますが、喜んでいただけているのが何よりとも思います。
これからも、その人、その家族、その土地、その家に合った機能を大事に
形態を整えてご提案したいと考えています。

建築のデザインは、同じ形状でも方位によって効果が異なります。家づくりではその土地、その暮らし方によって柔軟な対応が重要と考えます。
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